スーパールーキー密着レポート
It's 翔タイム
■2月29日
「161」。フリー打撃や練習試合などを含めて、中田が今キャンプで放ったサク越えの数だ。この日は44スイングで4発。「フリー打撃だけで場外に打っていたら小さいこと」という中田は、ライナー性の打球を飛ばすことを心がけている。
最近は梨田監督からの指導が多く「自分にとっていい方向に考えてアドバイスしてくれる。ライナー性の当たりも増えたし、何かをつかんだ気がします」と感謝していた。
■2月28日
背後からの声に、背筋がピーンと伸びた。練習後のこと。球場から宿舎へ向かう途中の歩道で、ダルビッシュから「おいっ、ノロノロ歩くな!」と一喝された。これにはさすがの中田も「ハイッ!!」と大きな声で返答。エースは思わず大笑いしてしまった。
こんなやりとりができるのは、仲がいい証拠。この日はウオーミングアップのジョギングとウエートトレをダルビッシュとともにこなし、気遣いに感謝していた。
■2月27日
「目で盗む」。中田が今キャンプでテーマのひとつに掲げている課題だ。この日はフリー打撃を行う6年目捕手の鶴岡や、居残りでロングティー打撃を行う稲葉だけでなく、試合前に投球練習を行うダルビッシュのボールも捕手の横からジッと見つめていた。
怪物と騒がれるが「先輩たちのプレーを見て勉強していきたいです」と、どん欲な18歳。成果が表れるその日まで、猛特訓の日々を送る。

ノックではジャンピングスローを見せるなど、中田は元気いっぱい(撮影・荒木孝雄)
■2月26日
左翼から右翼方向へ吹く強い風の中、フリー打撃では37スイングでサク越えなしに終わったが、守備練習は気合十分だった。三塁守備では1球ごとに「おっしゃ〜!」と雄たけびをあげ、グラブを突き上げる場面も。一方で、捕球ミスすると「あ〜!」と思いきり悔しがった。
全体練習後は、雨の中約40分の特守。「徐々にうまくなっていると思います」と手応えを感じている。さらに、連日の猛特訓で体重も3キロほど減って約100キロに。梨田監督は「少し絞れたな。動きもいいし、声も出ている」とうなずいた。
■2月25日
“大物ぶり”は健在だ。キャンプ最後の休日となったこの日、宿舎の部屋でのんびりと過ごした中田。キャンプ中5度あった休日で、昼間に休日返上で練習することはなかった。しかし、練習は朝から晩までみっちりこなす。休むのも仕事というわけだ。
二軍への振り分けも行われる中、中田はけがもなく堂々の一軍帯同。26日からはキャンプ最終クール。黄金ルーキーについて梨田監督は「生き残ったというより、勝ち取った。お客さんの拍手があるのはアイツだけだもんな。すごいことだよ」と目を細めた。
■2月24日
中田が試合後に真っ先に向かったのは、球場に隣接するサブグラウンド。筋力トレーニングなどを終えると、小谷野とともに50分に及ぶ特守を行った。この日の試合は一塁でフル出場したため、まず本職の三塁で40分のノックの嵐。また試合中、ファウルボールとなったがショートバウンドを後逸する場面があり、ときおり小谷野の指導を仰ぎながら、一塁で捕球練習も敢行した。「守備で(攻撃の)リズムを作らないといけないので、守備も頑張らないと」と意気込む中田。特訓の日々は続く。
■2月23日
再会を楽しみにしていた先輩の姿が見あたらず、中田ががっくりと肩を落とした。「残念ですね…」。会いたかった相手は、大阪桐蔭高の5年先輩にあたる西岡だ。
1月に母校のグラウンド(大阪・大東市)でともに自主トレを行い、母・香織さん(44)も交えて会食した。その際、規定打席に到達した場合は米国製の『ジェイコブ』の高級時計をプレゼントしてもらう約束を取り付けた。
復調の一発を見せたかったが、西岡は左太もも裏の張りのため、21日から二軍キャンプ(鹿児島)で調整中。「早く治してほしいです」と先輩に心を寄せていた。
■2月22日
週刊少年チャンピオン15号(3月13日発売)に掲載予定の「ドカベンスーパースターズ編」(水島新司作)に登場することになった中田。この日は宣伝用の写真撮影を行い、米だけで5キロ、総重量6.3キロという日の丸弁当を手にポーズをとった。 練習後だったこともあり、「これうまいッスね」とソーセージや白飯をパクパク。「頑張ったら全部いける(食べられる)んちゃいます」と大食漢ぶりを見せつけた。漫画に登場する際のキャラクターについては「お任せしますけど、体形はがっちり系で!!」とリクエストも忘れなかった。
■2月21日

スランプに苦しむ中田だが、ちょっとした息抜きもあった。この日、お笑いコンビのアンタッチャブルが、フジテレビ系の人気番組「たまッチ!」の取材で名護キャンプを訪問。「1年目の体じゃないなあ」というアンタッチャブルに体中を触られながら、絶妙な掛け合いを披露した=写真。
中田は、山崎弘也の持ちネタである「あざーっす」を頻繁に使っていることから、“本家”との対面に大喜び。この様子は、24日に放送される予定だ。
■2月20日
中田が漫画の中で、一足早く開幕戦一軍デビューを果たす。週刊少年チャンピオン15号(3月13日発売)に掲載予定の「ドカベンスーパースターズ編」(水島新司作)で、ドカベンでおなじみの山田太郎ら元明訓高ナインが中心の東京スーパースターズが、開幕戦で日本ハムと対戦。中田も登場することになった。 この日は昨年まで背番号6だった田中幸雄氏(40)と顔を合わせ、「握手もしてもらったし、言葉をかけてもらってうれしかったです」。ミスター・ファイターズの魂をしっかり受け取った。
■2月19日
「怪物ッスか? すごいッスね。ヤバイじゃないですかぁ!」。怪物が”怪物”の登場に悲鳴を上げた。
21日の練習試合、韓国・SK戦には、韓国のニューヒーローで19歳左腕、金広鉉の登板が予想されている。昨年11月のアジアシリーズでは、中日を7回途中まで3安打5奪三振1失点に抑え、勝利投手になった。3月の北京五輪野球・世界最終予選の韓国代表にも抜てきされた。
MAX154キロの左腕に対し「当てられたらヤバイっす。振るしかないッスね」と瞳をギラつかせた中田。北京五輪では日の丸をつける可能性もある中田が、韓国の”怪物”とガチンコ対決だ。
■2月18日

施設を訪問した中田(撮影・荒木孝雄)
中田が笑顔を取り戻した。この日は宮西、吉川らと名護市内の児童養護施設を訪問。子どもたちと興じたドッジボールでは負けず嫌いが顔を出し、ムキになってボールを奪い合う姿も見られた。
「かわいかったッスね。ドッジボールなんて小学生以来。来てよかった」。第4クールからは練習試合も本格化し、実戦モードに突入。球団は3月20日の開幕戦から続く本拠地でのロッテ、西武との6試合で中田が本塁打を打った場合、プレーヤーズカードを配る企画を考案中だ。怪物フィーバーに彩られた開幕へ準備は整いつつある。 。
■2月17日
肌の黒さでは負けません。中田は試合前、タレント・みのもんた(63)と初対面。1月に日焼けサロンに行くなど「肌が黒ければ黒いほどカッコイイと思う」という中田は、色黒のみのもんたに同じにおい?を感じたのか「黒いなと思いました。日サロに行ってるっしょ? 好きなんスかね、あの人。カッコイイッスね」。少し会話を交わしたみのもんたは「やけに太めだなと思ったね〜。誰かは筋肉のかたまりだといっていたけど、そうあってほしい。まあ楽しみですよ」とエールを送っていた。
■2月16日
プロのパワーに驚いた。一回にあと50センチで本塁打という大きな右飛を放った阪神・新井に、中田は「(外角球を)あそこまで運んで、さすが強打者だなと思いました」と感心しきりだった。
実はあこがれの存在だった。中田が小学生のころ、広島市民球場で当時広島にいた新井のティー打撃を見学。スイングスピードとパワーにド肝を抜かれ、「すごくて、ああいう風になりたいと思った」という。新井は四回に遊ゴロ失で出塁したが、一塁手・中田はあいさつすらできないまま。本当は話しかけてほしかった?
■2月15日
「チッ」。思わず舌打ちした。14日のバレンタインデーに、ヤクルト・由規(仙台育英高)がファンから約100個のチョコレートをもらったことに中田は嫉妬(しっと)。普段はメールのやりとりをするなど仲の良い関係だが「調子こいてますね」とチクリ。
落ち込む中田に救いの手をさしのべてくれたのは母・香織さん(44)だった。母から「ファンの人は(チョコを)もらったら太るから、気を使ってあげなかったんだよ」というメールが届き、中田も「オカンにフォローしてもらいました」と笑顔を取り戻した。
■2月14日
トホホ…な結果に終わった。この日はバレンタインデーだったが、ファンからのチョコレートは、わずかに1つ。紅白戦のため名護市営球場から、くにがみ球場へ移動する際、バスに乗り込む直前に18歳の女性ファンから手渡された。「朝に1個だけもらいました」と声を落とした中田は紅白戦終了後、選手宿舎へ戻る際にも「もし(チョコが宿舎に)来ていなかったらガックリしてしまうので、あえていわないです」。バレンタインデーの思い出を聞かれたが「ないッス…」と下を向いた。
■2月13日
14日はドキドキ?のバレンタインデー。この日は練習が休みということもあり、ファンから手渡されることはなかったが、12日に行われたテレビ番組収録後に早くもチョコをゲット。中田の“最高記録”は広島にいた中学時代の20個で「他県からも(ファンの女の子が)きましたよ。いろんな意味で顔が広かったですからね」。大阪桐蔭高時代は、毎年10個程度だったという。しかし、現在は…。「ボクの予想では、周りに記者の人がいて渡しにくいんだと思うんですよ」。練習再開の14日に期待してるッス!!
■2月12日
中田の声が携帯電話の着信音になる。この日の練習前、有料会員制の球団携帯サイト用に「電話が鳴ってるよ!」「背番号6番、中田です!」「おはよう、早く起きて」など5種類を録音。中田だけでなく全選手から”着ボイス”を集める予定で、球団側の準備が整い次第、ファンの好きな選手の声をダウンロードできる。球団関係者は「選手の声を知っていただくいいチャンス」と説明。オリジナルボイスの作成も検討中で、中田の口ぐせ「やばいッス!!」が着信音になるかもしれない…。
■2月11日
千葉・鎌ケ谷の二軍本拠地にある「勇翔寮」の森文夫寮長(67)が沖縄・名護キャンプを訪問。グラウンドで中田と握手を交わし、少しの時間だったが会話を楽しんだ。
キャンプ期間中、練習日に最高気温が20度を超えたのは1日だけ。予想以上に肌寒いため、森さんは選手から頼まれて寮から名護の選手宿舎へ衣類を送ることが多かったという。だが「あいつは用意がいいんだよ」と中田からの要請はなし。さすが大物、「読み」は抜群!?
■2月10日
豪快弾で日本中のド肝を抜いた怪物が、この時ばかりは「子ども」の顔になった。試合後、クールダウンを終え直行したのは母・香織さん(44)と、兄・龍(りょう)さん(24)が待つ控室。「親の前で元気ハツラツとした姿を見せられてよかったです」。ネット裏から観戦していた香織さんは「(本塁打の)結果じゃなく、ここ何日間か笑顔がたくさん出ているのを見て安心しました」と柔らかい表情。兄は「ビックリです! 前に飛んでくれ、と思っていたけど、まさか本塁打が出るとは思いませんでした」と頼もしげに弟を見つめていた。母と兄をホッとさせた中田は、夜は家族らとともに焼き肉に舌鼓を打った。

■2月9日
キャンプ訪問中の中田の母・香織さん(44)が思わず失笑した。室内で腹筋している息子に「ダルマみたい。ゴロンゴロンして…」。これを伝え聞いた中田は猛反発。「“ダルマ”はいいすぎッスよ。オカンこそリップサービスしすぎ!!」と声を荒らげた。
また、名護球場で販売されている球団グッズの中からダルビッシュのTシャツを購入=写真。その際、約100人のファンにもみくちゃにされる場面も。中田はTシャツに袖を通して背番号の右下にダル、右横には森本からサインをもらい満足げだった。
■2月8日
キャンプ2度目の休日となったこの日、母・香織さん(44)が沖縄・名護を訪問。大阪桐蔭高の卒業式(1月26日)以来約2週間ぶりの再会とあって、第3クールに向けてのんびりと過ごした。
午前中は大手保険会社の担当者と生命保険の契約手続きを行い、「(保険は)ほかにもいっぱい入っている」とか。帰り際には宿舎近くのコンビニで大盛りのカップメンやおにぎりなどを購入。普段はバランスのよい食事をとっているが、たまにはジャンクフードも食べたくなるようで…。
■2月7日
六回に平凡な三ゴロを一塁に悪送球した「初エラー」の悔しさから1時間後。中田は再びグラウンドに現れ、約40分間の特守を受けた。
真喜志内野守備コーチから厳しいノックを浴び、泥だらけになりながらダイビングキャッチも披露。「特守? 志願したッス!! (エラーは)緊張しすぎました。送球は問題ないと思ったけれどまだまだ」と中田。もっとも、三塁の本格的な守備練習はキャンプから始めたばかりで、梨田監督も「守備? 見ていないのでね(笑)」としばらくは“目をつぶる”方針だ。
■2月6日
目指すは中日・ウッズ?! 室内練習場でフリー打撃の順番待ちをしているときだった。同じく順番待ちしていた陽仲寿内野手(21)が昨季まで日本ハムに在籍したセギノールやズレータ(ロッテ)のスイングのモノマネを始めると、中田も負けじとモノマネを披露。ウッズだけでなく、カブレラ(オリックス)をまねて背中を大きく反らせ、「似てるっしょ?」といわんばかりの表情。厳しい練習のなかで、一瞬だけ笑顔を見せていた。
■2月5日
フリー打撃を終えて、球場に隣接するサブグラウンドへ移動するときだった。今キャンプで中田専属となっている見田広報が、わざとふざけて走っていると「はしゃぎすぎ。クビにしますよ」と冗談交じりにチクリ。球場に戻る際には、昨年まで新聞記者をしていた見田広報が中田を囲む報道陣と一緒に歩いていると、「記者のクセが抜けてないんスか。頑張ってくださいね」と余裕のエールを送っていた。
■2月4日
エースの金言に感心しきりだった。前夜(3日)のこと。中田は初めてダルビッシュから食事に誘われ、3年目の木下ら若手選手数人と宿舎近くの飲食店で約2時間の食事会を楽しんだ。
野球に関する話はほとんどなかったが、ダルビッシュからは「いま頑張っておけば、あとあと分かることもある。ファンも多いから緊張するだろうけど、周りを気にせずにやれよ」とアドバイスを受けた。
中田もエースの言葉に納得顔で「あれだけやってきた選手なので説得力がありました。ああいうオーラのある選手になりたい」と目を輝かせた。
■2月3日
球場に隣接するサッカー場では、サッカーの試合が行われていた。中田は300メートル走のため陸上トラックへ向かう途中、ラインの外へ転がってきたボールに一直線。右足でドンとけり返した。
リフティングも得意なだけに「サッカー、うまいっしょ」。笑顔を見せたが直後に行われた300メートル走(3本)はバテバテ。走り終えた後にもボールが転がってきたが、ピクリとも動けなかった。「やるのは好きだけど、見るのは大嫌い。ルールも全然知らないし、オフサイドとか意味がわからないです」と、なぜかサッカーについて熱弁した。
■2月2日
中田が失恋!? 2日はファンであることを公言したビーチバレー界のアイドル、浅尾美和の22歳の誕生日。先月8日、千葉・鎌ケ谷市の合宿所に入寮した際には、浅尾のポスターも持ち込んでいた。
ところが「それは聞かないでください。また、周りからいわれますから」と苦笑い。浅尾の好きなタイプが『年上で優しい人』と書いてあるのを新聞で読んだ中田は「それが書いてあった時点で(タイプから)消えましたね」と周囲を笑わせた。
■2月1日
キャンプ初日に思わぬ宿題が見つかった。ボールから股間をガードするためにユニホームの下に入れる「ファウルカップ」だ。 ウオーミングアップの段階からせわしなく、“金カップ”を触っていた中田は「ずれてきて痛いんすよ。ポジションが悪かったです。慣れないので(カップを)出したり入れたりしてました」と苦笑い。現在は米国製を使用しているが「変えようかなと思っています。(今のも)格好いいやつなんすけどね」。フリー打撃では実力を見せつけたが、ジャストフィットの“金カップ”探しは、もう少し時間がかかりそうだ。







