大谷本人からメジャーの目標聞かせてほしい

小早川毅彦のベースボールカルテ
大谷翔平

 米大リーグを目指す選手の多くはヤンキースに憧れを抱いていると思っていたが、日本ハム・大谷は違った。注目されるのは選手にとって大事なことで、個人的にはヤンキース、レッドソックス、ドジャースなど名門球団がいいのではと考えていた。

 獲得を希望する球団との面談にしても、珍しいパターンだ。大谷がメジャーでも二刀流にこだわるのは理解できるし、そのための環境を重要視しているのかなと思う。

 ふと「大谷はどんな二刀流を目指しているのだろう?」という疑問が浮かんだ。日本ハムで野手として出場したのは、ほとんどがDH。本当の二刀流とは、打つだけでなく、守備にも就く野手のことだと思うのだが、大谷がどう考えているのか聞いたことがない。

 大谷との面談を終えたナ・リーグのジャイアンツに、マディソン・バムガーナーという左投げ右打ちの投手がいる。昨年の交流戦ではDHが使えるにもかかわらず「9番・投手」で出場。今年は開幕投手を務め、打っては2本塁打をマークした。しかし、体力的に日本より厳しいメジャーに「ある時は投げさせて、ある時は打たせて守らせる」の発想はなく、あくまで「投手にしては打撃がいい」という評価だ。

 ジ軍のボウチー監督は「先発で投げつつ、300-400打席も記録できる可能性を持つ」と具体的な数字を挙げて大谷を高く評価しているそうだ。しかし、大谷側からの発信はない。あえて目標を言わないのか、それともまだ具体的な目標を設定していないのか。それすら分からない。

 大リーガーになれば、ファンに目標の数字を示すことも仕事の一つ。選手としての最終目標でもいいし、とりあえずは来季の数字でもいい。移籍先が決まったら、目指すものを本人の口からしっかりと聞かせてほしい。(サンケイスポーツ専属評論家)

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