野茂氏が来た!“ダークホース”パドレス、大谷獲得へ切り札

 
大谷(左)と野茂氏は2014年2月の名護キャンプで初めて顔を合わせた

 【ロサンゼルス6日(日本時間7日)】ポスティングシステムによる米大リーグ移籍を目指す日本ハム・大谷翔平投手(23)が書類選考を経て自ら選んだ7球団との面談を終えた。最後に交渉したパドレスの地元紙、サンディエゴ・ユニオン・トリビューン(電子版)は、パ軍アドバイザーを務める野茂英雄氏(49)らが同席したとみられると報道。レジェンドを招集し、アピールしたもようだ。

 ロサンゼルスに渡った大谷と、メジャー7球団との面談は、2日間で完了した。“大トリ”で5日(日本時間6日)に交渉したことが判明したパドレスが、VIPを集めて入団を訴えた可能性があると、米メディアが伝えた。

 「A・J・プレラーGMに加え、アンディ・グリーン監督、元メジャー投手の野茂英雄、斎藤隆、トレバー・ホフマンらが交渉に参加したと予想される」

 サンディエゴ・ユニオン・トリビューン(電子版)によれば、2007年に内野手として1年間だけ日本ハムに在籍したグリーン監督、日米通算201勝を挙げ、2016年からパ軍アドバイザーを務める野茂氏、同アドバイザーの斎藤隆氏(47)=ともに元ドジャースなど、さらにメジャー通算601セーブを誇る元守護神のホフマン氏らも同席したという。

 パ軍にとって切り札ともいえる野茂氏の交渉参加は、大谷の心を揺さぶったはずだ。大谷は入団2年目の2014年2月、名護キャンプを訪問した野茂氏と初対面。「憧れている方の1人。体も大きいし、ノーヒットノーランを複数回することはすごいなと思います」と感激した。二刀流のパイオニアにとって、メジャーの日本選手のパイオニア、野茂氏の存在は大きい。

 パ軍は今年まで2年続けて日本ハムのアリゾナキャンプで施設を提供。さらに日本ハムの元トレーニングコーチ、中垣征一郎氏(47)が今季、練習指導や治療を担当する「スポーツサイエンス部長」として入団。また野茂氏の長男、貴裕氏は日本ハムで通訳を務めるなど、パ軍と大谷は、さまざまな縁で結ばれているだけに、パ軍を移籍先の“ダークホース”とみる米球界関係者もいる。

 2006年を最後に、地区優勝を逃して低迷しているパ軍だが、再建中だからこそ、大谷の二刀流に柔軟に対応できる。昨季はクリスチャン・ベタンコート捕手(26)が投手兼任で開幕メジャー入り。「メジャーでも二刀流」という大谷の思いを理解し、実現しやすい環境がある。

 「大谷の次のステップは不確かだが、このサスペンスを早めに終わらせたいようだ」と同紙。7球団のラブコールは受け止めた。今後、さらに候補を絞り、施設見学などをして熟考するのか。それとも、即決するのか。リミットの日本時間23日午後1時59分まで、猶予はまだある。

★メジャーへの道を切り開いた野茂

 1990年ドラフト1位で近鉄入団。同年から4年連続で最多勝を獲得したが、94年の契約更改では複数年契約と、代理人交渉制度を希望したが、球団はこれを拒否。交渉は不調に終わり、自由契約ではなく任意引退という形で海を渡り、ドジャースに移籍。1年目からオールスターで先発するなど、13勝を挙げ「トルネード」旋風を巻き起こした。

サンディエゴ・パドレス

 1969年サンディエゴに創立。創立以来、下位に低迷する時期が続いた。84年にトニー・グウィンらの活躍で、創立16年目にして、リーグ初制覇。96年に地区優勝を果たすと、98年には歴代2位の601セーブを記録したトレバー・ホフマンらの活躍で2度目のリーグ制覇を成し遂げたが、ワールドシリーズ優勝には届かなかった。2005年から2年連続地区優勝を果たしたが、07年以降、プレーオフ出場はなし。本拠地はペトコパーク。

Read more