■ワールドカップ

日本快挙!…2大大会でのキューバ戦初勝利

高橋由  (W杯予選リーグB組、日本5−3キューバ、10日、天母)日の丸軍団、歴史的勝利! 野球のW杯5日目が天母球場などで行われ、日本が2大大会(W杯、五輪)でのキューバ戦初勝利を飾った。高橋由伸外野手(26)=巨人=が3安打1打点の活躍でチームをけん引。5−3の接戦を制した。キューバはW杯での連勝記録が「46」でストップした。〔写真:巨人・高橋由が3安打1打点と大暴れ。2大大会初のキューバ戦勝利の主役だった

 幻想の街・台北で、夢が現実となった。W杯と五輪の2大大会では初のキューバ戦白星に、スタンドの地元ファンまでもが総立ちで祝福だ。

 1986年の台湾戦で敗れて以来、W杯では実に46連勝中という宿敵。幾多の強豪国がはねかえされ続けた“カベ”をついに砕き、後藤監督はほおを紅潮させた。

 「みんなの勝とうという意識を強く感じた。なんとか勝たせたかったです」。打倒キューバの風穴をあけたのは、やはり高橋由のバットだった。一回二死一塁から右翼線二塁打を放ち、先制劇のおぜん立て。さらに1点リードの五回、今度は右前へ中押しのタイムリーだ。三回の中前打を合わせ、3安打1打点とチームを引っ張った。

 高橋は慶大1年の1994年、初めて日本代表に選出された。しかし当時は合宿のみの参加。その後は「合宿はイヤでしようがなかったんです」と代表要請を断り続けたが、「4年になって大学の最後にいいかなと思ったんですよ」と日の丸を背負う覚悟を決めた。

 96年アトランタ五輪決勝で日本はキューバに敗れて銀メダルに終わったが、その悔しさを晴らしたのが高橋だ。翌97年のインターコンチネンタル杯で代表復帰すると、4番打者としてキューバ戦3連勝に貢献した。そして4年後、「キューバとは相性がいいみたい」と『タカハシ』の名前を再認識させた格好だ。

 試合前、後藤監督を中心に「きょうを歴史的な日にしよう」と誓い合った。この勝利で予選突破が確実になったが、真の勝負は16日からの決勝トーナメントだ。歴史的勝利を“一夜の夢”で終わらせるわけにいかない。


    日本のアトランタ五輪以降の対キューバ戦


 年 月 日    場  所    大   会        スコア

97・ 8・10  スペイン  インターコンチ杯決勝    ○11−2
      25  大阪ドー  4カ国国際野球大会     ○7−6
      31  GS神戸      同         ○9−6
98・ 7・ 7  オランダ  ハーレム野球大会      ●0−14
      25  イタリア  世界選手権大会       ●0−9
99・10・24  大阪ドー  4カ国・地域国際野球大会  ●1−5
   11・ 7  豪  州  インターコンチ杯予選リーグ ●1−9
00・ 9・ 1  大阪ドー  シドニー五輪壮行試合    ●2−7
       2  GS神戸      同         ○1−0
      24  豪  州  シドニー五輪予選リーグ   ●2−6
      26  豪  州  シドニー五輪準決勝     ●0−3
01・10・30  GS神戸   4カ国国際野球大会    ●3−9
   11・10  台  湾   W杯予選リーグ      ○5−3

 中継ぎ待機も登板はなかった寺原(日南学園高) 「キューバ戦の雰囲気はやっぱり違いましたね。すごかったです」


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