北京の敵はルール変更? 改正逆風乗り越え金だ
2人の「初代女王」が誕生したレスリング女子が、08年北京五輪で今回成らなかった日本勢による全4階級制覇を目指す。アテネ五輪から五輪種目となった同種目では、中京女大レスリング部の3人娘、55キロ級の吉田沙保里(21)、63キロ級の伊調馨(20)が金メダル、48キロ級の伊調千春(22)は銀メダルを獲得。日本五輪史上初の姉妹メダルを実現させた。まだまだ伸び盛り。若くて強い天才軍団が、“逆風”となるルールの大幅変更を乗り越えて、夢を実現させる。
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国際レスリング連盟(FILA)は20日の総会で来年1月からの大幅なルール改正を決めた。
テニスのようなセット制となり、先に2セット取ったほうの勝ちで、各セットはわずか2分間。短い試合時間の中で不利なジャッジをされれば致命傷になる。スタンドからの投げ技などで大技を決めれば、そのセットの勝者となるルールも用意され、パワーで勝る外国選手に有利。戦術を大きく変えることが必要だ。
20年前から女子レスリングの普及に奔走し、五輪種目化にも尽力した日本協会の福田富昭会長も危機感ありあり。「これからは簡単には勝てない。ジャッジは日本に非常に厳しい。今後の課題になる」。女子最強国・日本に欧米の包囲網が迫る。スキーのノルディック複合やジャンプ、競泳の潜水泳法禁止など、日本が強くなるとルールも変わる。08年北京五輪の「敵」はルール? 感慨に浸っている暇はない。
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