三宅宏実、右腰の負傷発覚

 【アテネ8日=臼杵孝志】父娘2代の五輪メダル獲得を目指す重量挙げ女子48キロ級の三宅宏実(18)=法大=が先月7日の練習中に右腰を痛めていたことが8日、明らかになった。日本選手団の本隊となる139人の一員として同日アテネ入りした三宅は、コーチを務めるメキシコ五輪銅メダリストの父・義行氏(58)に続くメダル獲得に黄信号がともり、「弱気にならないで、この1週間でやれることをやる」と悲壮な決意を表した。

 初の五輪の大舞台。アテネに到着した三宅の表情にさえがない。腰に爆弾を抱えていることを明かした。

 「アクシデントがあったから…」。先月7日に都内の国立スポーツ科学センターでの強化合宿中に右腰のじん帯を負傷。2週間の休養を余儀なくされた。本格的に練習を再開したのは同23日。調整不足は否めない。

 コーチを務めるメキシコ五輪銅メダリストの父・義行氏も無念の表情を浮かべる。「自己ベストの更新を目指していたけど、女子は男子に比べて休むと筋力が落ちやすいから」と消極的な発言に終始した。

 三宅は階級を上げた53キロ級で出場した4月のアジア選手権で自己ベストのトータル190キロをマークして4位。これは、五輪で出場する48キロ級では世界ランク3位に相当する。父娘2代のメダル獲得は、手の届くところにあった。しかし、思わぬアクシデント…。「まだ若いし先があるし安全策でいく。何かプラスになるものを得てくれれば」と義行さんは、本番でも無理はさせない方針だ。

 「とにかく弱気にならないで、思いきってやりたい。この1週間でやれることをやる」と、悲壮な決意で臨む三宅。重量挙げ女子48キロ級が行われるのは14日。限られた時間で全力を尽くす。

三宅 宏実(みやけ・ひろみ)
1985(昭和60)年11月18日、埼玉・新座市出身、18歳。中学3年生で競技を始め、埼玉栄高から法大。世界選手権は02年9位、03年11位。全日本選手権は02年3位、03年優勝(すべて53キロ級)。身長1メートル46。


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