【重量挙げ】10位・三宅、「挙げた」と思った77・5キロ

三宅宏美 「挙げた」と思った。右手で思わず作ったガッツポーズ。スナッチ2本目だった。14日の女子重量挙げ48キロ級に出場した三宅宏実(18)=法大=は、77・5キロをクリアしたかに見えたが、判定は失敗だった。胸には経験という言葉を強く刻んだ。



 「せめて80キロを挙げとけば、精神的にも余裕が出たのに」。唇をかんだのはメキシコ五輪銅メダリストで、中学3年生からマンツーマンで指導を続けてきた父・義行さんだった。97・5キロからスタートしたジャークも、2度目に102・5キロに挑戦して失敗。トータルは自己ベスト(190キロ)に遠く及ばぬ、175キロで10位に終わった。

 「緊張はしませんでした。今のマックスの力は出せた。でもオリンピックでの調整の難しさを思い知りました」。7月に腰を痛め、下半身強化ができなかったことが悔やまれる。それもこれも、まだバーベルを握って4年に満たない経験不足の結果だった。

 左胸に大好きなヤンキース・松井秀に「あげろ日の丸」と書いてもらったTシャツで臨んだ初五輪。「松井さんにも申し訳ないし、国内で戦ってきた選手たちにも、こんな成績に終わって申しわけないよ…」。母・敏子さんの顔を見て初めて涙がこぼれた。

スポーツジャーナリスト・鷲田康


写真:自己ベストに遠く及ばぬ10位。三宅は初の五輪で胸に「経験」を刻み込んだ=共同

男子56キロ級の山田はスナッチ3回失敗で記録なし

 15日の男子56キロ級で、山田政晴(群馬綜合ガードシステム)は、スナッチで102・5キロを3回とも失敗し、記録なしに終わった。

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