【バレー】最短14日五輪へ“秘密兵器”、横山らが新加入!

日本代表 イケイケ、ドンドン! 2連勝発進となった全日本は11日、ナイジェリアと対戦するが、五輪キップ獲得を踏まえた動きも同時進行中だ。最終メンバーを模索する舞台、五輪前哨戦となるワールドグランプリ(7月、ワールドGP)の登録メンバーに、今大会活躍中の木村沙織(17)の後輩で、1メートル89の“秘密兵器”、横山友美佳(下北沢成徳高2年)ら10代2選手の新加入が10日、わかった。6月のアテネ遠征ではギリシャ代表と親善試合2戦を行うことも確定的。はや、本番モードに突入だ。〔写真左:エンジン全開。五輪キップ獲得へ連勝スタート。このままいっきに突っ走る。同下:五輪出場を見据えて、大型“新兵器”横山が登場。高い打点から決定打をビシビシ決める

 予選突破にしのぎを削りながらも、先の先にも気を配る。本番舞台への深謀遠慮。全日本チームが、その布石を打った。

横山友美佳 11日対戦するナイジェリアは、世界ランク7位の日本に対し、参加国中最下位の同38位。3連勝が見込める相手だが、この日、都内での公開練習を行った柳本晶一監督(52)は「チーム全体でスキをつくってはいけない」と、気を引き締めた。目標は全勝1位での予選通過。五輪本番を見据え、さらなるレベルアップ策も同時進行だ。五輪直前のワールドGP1次登録18人メンバーに、現役高校2年生で身長1メートル89の“新大型兵器”、横山友美佳が名を連ねた。

 予選2戦とも先発で活躍中の“超女子高生”木村沙織と同じ高校で、1学年後輩。3月の春高大会では、レフトでの先発で、高い打点からスパイクを決め、準優勝に貢献した。全日本Bの海外遠征(2月)の経験はあるが、全日本候補には初召集となる。

 今年のワールドGPは、五輪出場国が大挙出場する大切な前哨戦。予選を突破すれば、このメンバーが最終的な“五輪代表候補”となる。横山は18人の中では、大山を超える最長身。同大会は週ごとにベンチ入り選手を替える見込みで、実戦投入の可能性も大きい。

 もう1人の新加入10代は、高松北高を3月に卒業したばかりの筒井視穂子(18)。セッターもこなす技巧派だ。18人には今回の予選で最終登録メンバーから外れた、高1の狩野、リベロ佐野も入り、現時点で10代が8人。アテネ、さらに将来もにらんだ布陣となった。

 6月下旬のアテネ遠征では、五輪に出場するギリシャ代表との親善試合2試合も確定的。本番の会場、選手村も視察し、士気を高める予定だ。「夢をアテネに持っていきたいと思います」。柳本監督は、この日の練習会場に詰め掛けたファンに約束した。予選では勝利をかき集め、アテネへ。本番モードの戦いは、もう始まっている。

横山 友美佳(よこやま・ゆみか) 
 1987(昭和62)年3月2日、山梨・甲府市出身の17歳。体力強化のため、小3からバレーを始める。甲府市立城南中から、下北沢成徳高に入学。尊敬する選手は同校の先輩、大山加奈。趣味は手芸。全日本のユース、ジュニアには、中学時代から参加している。1メートル89、スパイクの最高到達点3メートル3 。

ワールドGP
 毎年行われる女子の国際賞金大会。今年は参加12カ国で、中国、ブラジル、米国などすでに五輪出場権を持つ強豪国が参加する。7月7日から3週に分けて1次リーグを行い、決勝の開催国イタリアと上位5カ国が、7月27日〜8月1日の決勝リーグ(イタリア)に進む。開催地は第1週が神奈川・川崎、第2週がインドネシア、第3週が韓国。

世界最終予選・
全日本女子日程と結果
月・日 対戦相手・結果
5・8 イタリア(4)
○3−2
タ イ(16)
○3−0
11 ナイジェリア(38)
12 プエルトリコ(17)
14 韓 国(8)
15 台 湾(25)
16 ロシア(5)
【注】カッコ数字は最新
FIVBランク。日本は7位
★熱視線

 テレビ中継の視聴率も好調な滑り出し。今大会はフジテレビ系とTBS系の共同放送。10日の発表では、第1戦(フジテレビ)は平均で20・6%(瞬間最高32・3%、ビデオリサーチ調べ、関東地区)で、第2戦(TBS)も23・4%(同36・6%)と高い数字を記録した。同じ日のプロ野球巨人戦は14・8%、12・1%をはるかにしのいだ。昨年11月のW杯初戦(14・6%)と比べても、今大会への期待の高さがはっきり示された。

★1、2戦VTR

 初戦は世界ランク4位の強豪イタリア。1セット目を先取した日本は2セット目以降、相手に連続得点を与えず粘り強く展開。1、3セット日本、2、4セットはイタリア。最終セット12−12から大友、栗原の連続得点でマッチポイント。最後は栗原が決めて、大接戦を制した。第2戦は世界ランク16位のタイを序盤から圧倒。セットカウント3−0で勝利。試合時間66分で下した。

★“迷める大砲”大山は厳しい表情

 2戦を消化したなかでメンバー12人中、ただ1人出番がなかったのはレフト大山加奈(19)。柳本監督は「いい状態で使ってやりたい」と、試合の流れを判断しての投入を示唆。この日のスパイク練習では、ひときわ重い音をさせて打ち込んだ大山は「スパイクは調子いいけど、コンビ練習では気持ちが前に出ない」と、“迷める大砲”は厳しい表情。

全日本女子・ワールドGP1次登録メンバー
氏名 所属 身長 最高
到達点
吉原知子 パイオニア 34 180 305
辻知恵 茂原 34 177 298
成田郁久美 久光製薬 28 173 297
佐々木みき パイオニア 27 182 317
大村加奈子 久光製薬 27 184 319
狩野舞子 八王子実践高 15 183 303
竹下佳江 JT 26 159 280
筒井視穂子 久光製薬 18 176 293
高橋みゆき NEC 25 170 285
10 横山友美佳 下北沢成徳高 17 189 303
11 佐野優子 JVA 24 158 260
12 杉山祥子 NEC 24 184 310
13 大友愛 NEC 22 183 312
14 大山加奈 東レ 19 187 308
15 有田沙織 NEC 19 180 305
16 栗原恵 NEC 19 186 305
17 荒木絵里香 東レ 19 186 307
18 木村沙織 下北沢成徳高 17 180 298

バレー・アテネ五輪女子最終予選順位表
(10日現在)
チーム 勝点 セット率 得点率
(1) ロシア 1.875
(2) 韓 国 6.000 1.471
(3) 日 本 3.000 1.280
(4) イタリア 1.667 1.192
(5) プエルトリコ 0.750 0.903
(6) 台 湾 0.167 0.843
(7) タ イ 0.167 0.621
(8) ナイジェリア 0.000 0.433
【注】勝ち点は勝ちが2、負けが1。得は得セット、失は失セット。
順位は(1)勝ち点(2)セット率(得セット÷失セット)
(3)得点率(総得点÷総失点)で決定


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