アジアの女王・中国、奇跡の逆転「復活の金」
奇跡の金! バレーボール女子決勝が28日に行われ、中国が前回シドニー大会銀メダルのロシアを3−2で下し、84年ロサンゼルス大会以来、20年ぶり2度目の優勝を果たした。2セットを先取されながら、その後の3セットを連取する逆転劇。4年後の北京大会に向け、再び黄金時代の幕開けをアピールした。〔写真:中国が20年ぶり金メダル。4年後の北京に向けてアジアの女王が復活した=共同〕
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趙越紅がウイニングスパイクをロシアのコートにたたき込む。赤いユニホームの新女王は、コートの中央で抱き合い涙を流した。
「最後の最後まで勝利以外は何も考えず、そして勝つことができた。4年間、金メダルをとるために準備してきた」。中国が84年ロサンゼルス大会以来、20年ぶりに金メダルを奪回。大会の最優秀選手にも選ばれた主将の馮坤は演じた“奇跡”に言葉を詰まらせた。
死闘だった。平均身長1メートル91のロシアの高さを越えられない。ともにセットポイントを奪いながら、最初の2セットを落とす。元女王の意地がスパークしたのはここからだ。
「2セットを取られた後も、全員に“必ず勝てる、戦い続けろ”といい続けた」と陳監督。大黒柱の1メートル97の趙蕊蕊を故障で欠きながら、すさまじい執念を発揮する。第4セットを21−23から4連続得点で逆転。そのままの勢いでロシアを振り切った。
26日の準決勝でも、五輪4連覇を目指すキューバをフルセットで下している。00年シドニー大会の金、銀を撃破。昨年のW杯、ワールドGPの2冠に続く五輪制覇を成し遂げた。追いかける日本にとってはますます脅威になった。08年には自国開催の北京大会が待つ。4年後に向けて、夢と希望に満ちあふれた中国の復活劇だった。
★ロシアのガモア「何が変わったのかわからない」
ロシアにとって旧ソ連時代も含め、88年ソウル大会以来、16年ぶりの五輪制覇となるはずだった。最高到達点3メートル21の高さから33得点を挙げたエース・ガモアは「第3セットから何が変わったのかわからない」と目を赤くした。試合中、選手たちを怒鳴り続けたカルポリ監督は「今度はわれわれが中国から学ぶ番だ」と中国をたたえ、代表監督の座を退くことも明かした。
★男子はブラジル12年ぶりの金
29日の男子決勝はブラジルがイタリアを3―1で下し、92年バルセロナ五輪以来、3大会ぶり2度目の優勝を果たした。予選B組ではイタリアに3―2と苦しめられたが、決勝ではエースアタッカーのジバを中心としたスピードあふれるラテン系バレーで圧倒した。
★イタリアはリベンジならず銀
初優勝に燃えたイタリアだったが、96年アトランタ五輪と同じ準優勝に終わった。ブロック中心のIDバレーでブラジルを追い上げたがあと一歩及ばなかった。アテネ五輪の前哨戦といわれた7月のワールドリーグ(ローマ)でも、決勝戦で今回と同じ1―3で敗戦。五輪発祥の地でリベンジはならなかった。
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