フルセット熱闘、中国20年ぶり金に王手

 バレーボール女子準決勝で昨年のW杯を制した中国が、五輪4連覇をめざしたキューバを3−2で下した。前回シドニー大会銀メダルのロシアも、フルセットの末ブラジルを下して決勝進出。28日の決勝で84年ロサンゼルス大会以来の金メダルをかける中国は、ロシアと激突する。



 復活への執念が“女王”をねじ伏せた。中国が4連覇をめざしたキューバを打ち破り、20年ぶりの金メダルに手をかけた。

 「予想以上に難しかった。ブロックが効いて、勝つことができた」。中国・陳監督もぐったりの死闘は、1、2セットを中国が先取。しかし、自慢の高さとスピードを取り戻したキューバが猛反撃。フルセットに持ち込まれる苦しい展開をしのぎ切った。

 84年ロサンゼルス大会で、中国はエース郎平が率いる無敵軍団として金メダルを獲得。“天安門ブロック”と呼ばれた高さと正確なコンビネーションで頂点を極めた。だが、新旧交代や各国のレベルアップで、前回シドニー大会では5位に終わるなど、キューバに覇権を譲った。

 W杯女王として臨んだ今大会。1次リーグでキューバに2−3で敗れていた。決勝進出をかけたキューバとの“再戦”は、追い上げられても中国に動揺はなかった。多彩な攻撃で11−8とリードを奪うと、“鳥人軍団”と呼ばれるキューバのアタックを、20年前の天安門ブロックをほうふつとさせる高さで封印。最後はキューバ顔負けのバックアタックで、相手の4連覇の夢を砕いた。

 決勝の相手は、こちらも88年ソウル五輪以来、16年ぶりの金メダルをめざすロシア。4年後の自国開催を待つ中国が、金メダルで完全復活の雄たけびを挙げる。

★キューバV4の夢散る

 五輪4連覇をめざしたキューバの野望は、中国に打ち砕かれた。第1、2セットを中国に奪われる苦しいスタート。だが、連覇への意地で2セットを奪い返して第5セットに持ち込んだが、一歩及ばなかった。中心選手のラミレスは「試合のスタートが悪すぎた」とがっくり。シドニー五輪後、9割近い選手が引退した穴を埋めることができなかった。28日の3位決定戦でブラジルと対戦する。

★ロシアは奇跡の大逆転

 ロシアが大逆転で決勝進出を決めた。世界ランク2位のブラジルに2セットを先制されると、1セットを取り返した第4セットは19−24でマッチポイントを握られた。だが、5点を連取してフルセットに持ち込むと、最終セットも相手のマッチポイントをしのいでの逆転勝ち。大会最長身(2メートル04)のガモワは「決してあきらめなかったのが、この結果につながった」と声を震わせた。



著作権、リンク、個人情報について