チグハグ日本、韓国にも惨敗がけっぷち
どうした、柳本ジャパン! バレーボール女子1次リーグを行い、A組の日本は3−0で韓国にストレート負けした。攻守のリズムが乱れ、ここ2年は相性のよかった宿敵に惨敗…。これで通算成績は1勝3敗となり、決勝トーナメント進出へがけっぷち。22日のケニアとの最終戦にすべてをかける。
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ぼう然自失、脱力感しか残らない。第3セットだ。サーブレシーブが乱れて、日本があっさりとマッチポイントを奪われる。主将の吉原は肩を震わせ、ポツリポツリと振り返った。
「チグハグしている。自分たちのやりたいことが、なかなかできない。次へ次へと気持ちを切り替えてかないと…」
ボールを拾っても拾っても、肝心の決定打が決まらない。象徴的なシーンは第2セット。24−21とリードしてから、まさかの5連続失点。韓国のスパイクの前になすすべがなかった。
長年のライバルとの対戦成績は、過去10年間では7勝24敗だが、03年のアジア選手権からは4連勝中だった。中でも今年5月の五輪最終予選ではストレートで下し、2大会ぶりの出場権を獲得した。あれから3カ月、柳本ジャパンはまるで別のチームだ。五輪の舞台では通算成績6勝1敗という“前向きなデータ”も意味をなさなかった。
五輪最終予選後、指揮官は戦略を立て直した。6月の欧州遠征、7月のワールドGPでは“日替わりスタメン”。すべて五輪への準備のはずだったが、本番でも一貫性のない選手起用が続く。この日は背中を痛めたセンターの大友を使わず、ブロックが得意の杉山を先発起用した。途中からは出場機会の少ない大村を送り出したが、最後まで歯車はかみ合わなかった。
「チームでリズムに乗りきれなかった。相手よりも自分たちのミスでやられた」とは杉山。22日のケニア戦に勝てば、1次リーグ突破の可能性は高い。しかし、決勝トーナメントでは再び強豪が待ち受ける。
「可能性がある限り、最後まで戦う」。柳本監督は声を絞り出したがその目はうつろだった。
◆大山加奈 「悔しいです。勝てない。自分が出た試合に勝てない。スパイクも最後(勝負どころ)で決められないのが課題。ここで活躍するのが夢だったが…。勝ちたい」
◆成田郁久美 「チームの和が相手の方が強かった。向こうの方が平常心で戦えている。それが実力」
★寺廻太★
もう、いい加減に目を覚ましてほしい。明らかに日本の布陣はおかしかった。あれだけ調子のいい大友を、なぜ使わなかったのか。柳本監督のひらめきが後手後手に回っていた。奇襲が得意なのは分かるが、調子のいい選手を外すのは策士のやることではない。
技術的には最終予選のときから変わらず、サーブとサーブレシーブが悪い。だからセッターの竹下が動きすぎている。日本は竹下の調子次第のチーム。今はサーブレシーブが乱れることで、竹下がチャンスボールを出せないし、逆にフェイントカバーに入ったりして守備の体系が崩れた。
唯一の明るい材料は大山のスパイク。日本の救世主だ。やはり、大山と栗原を先発で起用するべきだと思う。佐々木は先発で出場したら色が出ない選手。ここまできたらもう怖いものはない。原点に戻ってケニア戦で暴れてほしい。
(元全日本男子監督)
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