【バレーボール】メグが流れ変えた、日本女子待ってた初勝利
バレーボール女子1次リーグが行われ、A組の日本は3−1でギリシャを下した。14日の開幕からブラジル、イタリアに2試合連続のストレート負け。決勝進出へ黄信号が灯ったが、この日はエース・栗原恵(20)=NEC=らの活躍で地元チームを圧倒。五輪3戦目で、ようやく初勝利を飾った。〔写真:栗原=左=がスパイク。プリンセス・メグが全日本を救った=AP〕
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勝利が決まった瞬間、だれもが両手を天井へ向けて突き上げた。待っていた、この感触だ。全日本女子が、やっとコートの上で笑った。
2戦2敗で迎えた第3戦は、開催国ギリシャとの対戦。格下相手に苦しんだが、悪い流れを何度も食い止めたのは、若きエース、栗原だった。
「とにかく流れを変えるようなプレーをしようと、一生懸命やった」
試合開始直後、竹下のサーブミスで先制点を失う。第1戦のブラジル戦とまったく同じ幕開けだ。しかし、ここで栗原が悪いムードを変えた。1−1の場面でサーブが回ってくると、得意のジャンプサーブでギリシャのリズムを崩していく。相手のミスを誘い、栗原のサービスの間に一気の9点連取で10−1。第1セット奪取につなげた。
さらに、第2セットを落として悪くなった流れも第3セット、再び栗原が取り戻す。終盤、バックアタックにブロックにと奮闘し得点ラッシュ。25−21と接戦をものにして、勝利へと導いた。
00年シドニー五輪に出られなかった全日本女子の五輪での勝利は、8年前のアトランタ五輪、96年7月22日のウクライナ戦以来2948日ぶり。今大会3戦目でようやくたどり着いた。
「吉原主将を中心に、切り替えていこうと話し合っていた」とセッターの竹下。最終予選前、竹下がみずからの手で作成したミサンガを今も全員が身につけ、結束を誓い合っている。
「これからが勝負です」と栗原。メダルへの道は、閉ざさない。
◆吉原知子 「盛り上がったなかでの試合に勝てていい経験になった。韓国、ケニア戦が残っているので頑張りたい」
◆柳本晶一監督 「2つやって、3つ目でやっと地に足がついた感じがした。これで勢いに乗って頑張ります」
★寺廻太★
この日の勝ちは内容以上に、監督も選手もホッとしたでしょう。センターラインを使えるようになってきたのが収穫、大友から高橋への時間差が何本かあった。どこにボールが行くか分からない、相手をかく乱させるバレーが、今までの柳本ジャパンのスタイル。このパターンをもう一度、思い出してほしい。
もちろん、反省材料もある。とくにサーブレシーブは高橋と成田が精度を上げないと、レシーブの弱い佐々木が狙い打ちされる。相手が打ってくるところの防御を厚くできず、この日も接戦に持ち込まれてしまった。また、柳本監督に関しては選手交代が少なく、いつもの大胆な采配がなかった。
いずれにしても、この1勝がいい薬になるだろう。日本にとっては、やっと五輪が始まったところ。これから、魅力ある柳本ジャパンを見せてほしい。
(元全日本男子監督)
★キューバが世界最強の中国倒す
世界最強の中国を倒した瞬間、キューバは選手がコートで抱き合って喜びを爆発させた。「挑戦者の意識で戦ったのがよかった。チームには大きな自信になる」とカルデロン監督。00年シドニー大会で金メダルを獲得してから、低迷期に入ったが、4年後のアテネで躍動感あるキューババレーが復活を遂げた。
★中国は最後まで流れつかめず
世界ランク1位の中国が、フルセットの末キューバに敗れた。高さ、スピード、組織力と世界最強と呼ばれたが、この日はボールを拾い続けるキューバの守備にリズムを崩すと、奔放なキューバのアタックに翻弄されて最後まで流れをつかめなかった。
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