冷房が「王子サーブ」に微妙なカゲを落とす
真夏のアテネ五輪では冷房が欠かせない。しかし、その風が屋内競技の勝負を左右するかもしれない。
日本選手団最年少15歳の福原愛(青森・青森山田高)ら卓球女子代表3人は11日、本会場のガラツィ・ホールで初めて練習を行ったが、わずか2・7グラムのボールは空調の吹き出し口から出る風で、微妙に流れることに驚いた様子だ。
福原はボールを高く放って打つ「王子サーブ」を武器にするだけに「風が強くて、サーブ(のトス)を上げるとボールが斜めに動く感じ」。卓球終了後に同じ会場で始まる新体操もリボンに影響するため、村田由香里(東女体大研究生)を指導する秋山エリカ・コーチが卓球代表に情報提供を依頼した。
〔写真:愛ちゃんはリラックスして本番に備えた=共同〕
★愛ちゃんは2回戦から、中国勢とは準決勝まで当たらず
卓球の組み合わせが12日、発表され、女子単で第18シードの福原愛(青森山田高)は15日の2回戦から登場し、ミャオ・ミャオ(豪州)とマリソル・エスピネイラ(ペルー)の勝者と対戦する。張怡寧、王楠、牛剣鋒の世界3強の中国勢とは準決勝まで当たらないブロックで、ベスト8となった昨年世界選手権の再現も期待できる。
西村卓二女子監督は「福原にとっては組みやすい。調子に乗れるかもしれない」とくじ運の良さを実感。勝ち進めば、3回戦で世界14位のガオ・ジュン(米国)、4回戦で同6位の金●(日へんに景)娥(韓国)との対戦が待つ。
★バドミントンでも
本会場のグディ・ホールで練習したバドミントン代表もシャトルの軌道を確認した。シャトルが5グラム前後と軽量のため、屋内の微風だけで数センチの狂いが生じるためで、98年バンコク・アジア大会優勝の米倉加奈子(ヨネックス)は「これで観客が入って空調が強くなると、微妙なコントロールが難しい」。コーナーを突くシャトル回しが生命線なだけに、思わぬ難敵に不安をのぞかせた。
また、女子単でシドニー五輪銀メダリストのカミーラ・マーティン(デンマーク)と初戦で対戦する米倉は「最後の五輪になると思うし、応援に来る家族の前でいいプレーをしたい」と力を込めた。
★南北が卓球で合同練習
アテネ五輪に出場する韓国と北朝鮮の卓球チームが12日、会場のガラツィ・ホールでアテネ五輪初の南北合同練習を行った。韓国からは、男子単でメダルが期待されている柳承敏選手ら男女9人が、北朝鮮からは男女3人が参加した。南北の卓球は技術レベルが近く、世界選手権で南北統一チームを結成した実績がある。
|