【卓球】15歳で五輪初出場の福原愛、自覚持ち堂々と行進

 初めての五輪を15歳で迎える。選手村の食事、他競技の選手と友達になること。日本選手団最年少の卓球の福原愛(青森・青森山田高)は無邪気に楽しみにしていた。



 そんな中、開会式は数少ない心配事の一つだった。2年前の釜山アジア大会開会式でも、笑顔の中に緊張があった。今回も一時は「バレーボール選手の後ろを(隠れて)歩きたい」と、漏らしたこともあった。

 だが、選手村に入って、はためくたくさんの国・地域の旗を見て「世界中の人が出るんだなあ」と五輪を実感した。開会式に臨む気持ちまで変わった。「今まであんまり堂々と歩いたことがない。今回は前を向いて歩こうと思う」

 五輪の雰囲気を楽しむばかりではない。昨年の世界選手権女子シングルス8強入りで、周囲の見る目は変わった。“天才卓球少女”が、トップ選手の一人と見なされるようになった。「最近は勝たなきゃとか考える」。スポーツ選手としての自覚も少しずつはぐくんでいる。今月上旬、イタリア・マントバ郊外で行われた直前合宿の際、夕食に出された生ハムは丁寧に脂身を取ってから、口に運ぶなど大好きな食事にも気を使い始めた。

 福原が選手として充実期を迎えるのは、むしろこれからだが、アテネ五輪は大事な試合。「終わった後に、ああやればよかったと思わないように、持っているものをすべて出し、それ以上の力が出せるように」。そう心に誓っている。(共同)


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