宇津木妙子監督、ミスタ−に金獲り宣言!

選手団を代表して金メダル獲りを宣言する宇津木監督  「長嶋さん、見ていて下さい」−。アテネ五輪ソフトボール日本代表の壮行会が2日、都内ホテルで行われた。シドニー五輪で銀メダルに終わった雪辱に燃える宇津木妙子監督(51)は、アテネ行きを断念した野球日本代表の長嶋茂雄監督(68)を励ますため、金メダルを獲ることを宣言。傷心のミスターに、アテネから吉報を届けてみせる。〔写真:選手団を代表して金メダル獲りを宣言する宇津木監督。長嶋監督に世界一を報告することを誓った

★長嶋ジャパンと宇津木ジャパンでダブル優勝

 野球とソフトボール。親戚ともいえる競技だけに、指揮官の“思い”は通じる。宇津木監督は、長嶋監督がアテネ行きを断念したことを知らされると、表情を曇らせた。

 「とても残念ですね。他競技の選手たちも同じ気持ちだと思います」 プロ野球のドリームチームで金メダルが期待される野球に対し、こちらソフトも金メダル有望競技だ。長嶋ジャパンと宇津木ジャパンでダブル優勝…これが両監督の願いだった。

 2年前、宇津木監督はミスターと対談する機会があった。「野球はプロだからホテル住まい。長嶋さんは『コックを4人連れて行くから』とおっしゃっていたので、食事の残り物をください、とお願いしたことを覚えています」。長嶋さんとのアテネでの再会を、ずっと心待ちにしていた。

★ミスターの笑顔に魅せられた

 先月26日、宇津木監督はテレビ局の取材で長嶋監督の長男・一茂氏に会った。その時、五輪代表選手全員が寄せ書きした色紙と、早期回復を願う手紙を手渡した。長嶋さんと一緒に金メダルを獲る…これがチームの総意だった。ところが−。

 アテネに長嶋さんはいない。主将の宇津木麗華内野手もショックを隠し切れない。4年前のシドニー五輪で銀メダルを獲得した後に東京ドームを訪れた時、当時巨人の監督だった長嶋さんから言葉をかけられた。「第一声が『テレビで見てましたよぉ〜』でした。とても親切な方で、初めて生で聞いた声じゃないように感じました」。ミスターの笑顔に魅せられた。それなのに−。

 アテネに長嶋さんは来ない。でもきっと、日本でテレビを見てくれるはずだ。「なんとかいい報告ができるように、がんばります」と宇津木監督は誓った。

 シドニーでメダルを逸した野球は、長嶋監督の思いを胸に、金獲りに行く。シドニーで銀メダルのソフトも、長嶋さんの期待を背に、金獲りに行く。野球とソフト、アテネでそろって君が代を聴く。

★敵は風?

 「やるべきことはやった」と自信満々の宇津木監督だが、唯一の心配がアテネの風。「どういう特徴なのかよく分からない」と現地での情報収集を急ぐ。その一方で、アテネ特有の暑さ対策は万全を強調。「日本の気候に慣れていれば大丈夫」。時差ぼけに関しても「あの子たちはタフだし柔軟性もある」と選手に信頼を寄せた。

★ライバルは米国

 日本の最大のライバルとなるのはアトランタ、シドニーと2大会連続で金メダルを獲得し、世界選手権5連覇中の米国だ。日本は米国に6連敗中だが、すべて1点差で力の差はほとんどない。2強に続くのが2大会連続で銅メダルの豪州、アトランタで銀メダルを獲得した中国となっている。


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