【射撃】40歳・福島実智子、再復帰3度目の五輪の味は…

福島 わずかな気負いが、集中力を削いでいたのかもしれない。

 15日の射撃女子エアピストルに出場した福島実智子(40)=国友銃砲火薬店=は、378点の25位で決勝進出を逃した。



 「ひどい内容で、情けないです。悔いのない射撃をしようとしていたんですけど…」

 旧名、長谷川智子。1988年9月19日、初出場のソウル五輪で、女子スポーツピストルの銀メダルを獲得した。大阪府警の初任科研修で射撃の才能を認められてから7年目の快挙だった。

 「無欲…。いえ、あのときも動揺していました。勢いだけ。銀メダルを取れたのは、ただの運なんです」

 銀メダルを境に、人生の歯車が逆回転を始めた。翌年に結婚、退職したが、1年半後に離婚。97年1月。8年半ぶりで競技に復帰した。警官を辞めた人間が、再びピストルを握るのは容易でなく、金銭面の負担も軽くなかった。

 99年2月。再婚を機に名前を「実智子」と改めた。そして、12年ぶりに出場した2000年シドニー五輪では、エアピストル、スポーツピストルとも5位に入賞。シドニー後も競技を離れたが、昨年に再復帰。主婦業を両立させながら3度目の五輪出場を果たした。

 「練習量は世界のトップ選手より少ないけど、他の面でカバーしてきたつもりです」

 人生の荒波を乗り越えてきた40歳。次は、18日の25メートルピストル(旧スポーツピストル)に臨む。16年前、無名の25歳が、ソウルのシンデレラになった種目だ。

写真:女子エアピストルで予選落ちした福島=右=だが、18日はソウルで銀メダルを獲得した25メートルピストルに挑む=共同


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