男子代表、強化合宿中の練習を公開

 アテネ五輪柔道男子代表が19日、強化合宿中の長野・富士見町で練習を公開した。疲労がピークに達していた60キロ級代表の野村忠宏(29)=ミキハウス=は異例の“リフレッシュ指令”を受けて復調。日本選手初の個人種目3連覇への手応えを取り戻した。

★危機的状況を未然に回避

 山中の空気はうまい。朝晩は涼しい。蓄積疲労に悩んでいた野村が、蘇った。動きにキレが戻った。「ゆっくりしてきたし、精神的にも充電できた。体も軽いです」。

 今月上旬の検査で、筋肉の疲労度を示すCPK値が一般成人男性の5倍になる1500IUを記録。100キロ級の井上康生らも1000IU以上だったが、野村の数値は最悪。骨格筋や心臓の筋肉に含まれるCPKという酵素が異常に増加し、筋肉が炎症を起こしている状態だった。

 そこで、富士見高原での合宿では斉藤仁ヘッドコーチが「リフレッシュ指令」を発動。野村は疲れをとることを最優先課題にし、おかげで血液検査の結果は正常値に。得意の背負い投げのスピードも復活した。

 「3連覇の意識はないが、もう1度世界一になりたい気持ちはある」。60キロ級の試合がある8月14日までは1カ月を切っているが、故障につながりかねない危機的状況を未然に回避。五輪3連覇への偉業へ、天才柔道家が再び立ち上がる。

臼杵孝志

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