谷亮子はアテネ初オフ、夫の声援を待つ

 左足首の故障を克服し、五輪連覇を目指す柔道女子48キロ級の谷亮子(28)=トヨタ自動車=は12日、アテネ市に隣接するビロナス市営体育館で行われた男女日本代表の練習を欠場。8日のアテネ入り後、初めてのオフで英気を養った。

 谷がいない。本番へ向けて最終調整練習に余念がないニッポン柔道陣の練習会場に姿がない。負傷個所が悪化したのか…という心配はご無用。谷自身が日本女子の吉村和郎監督に「きょうは充電したい」と申し入れて、練習を休んだのだ。

 谷は8日にアテネ入りし、9日から3日間連続して乱取りなどをこなしていた。所属のトヨタ自動車からアテネ市内にウエートトレ完備の施設を提供されており、最終調整は順調だ。吉村監督は「日本にいた時から張り詰めてやっていたから、抜くことも必要」と理解を示した。

 先月12日の大阪での合宿中に畳のすき間に左足親指をはさんで転倒。左足腓骨(ひこつ)筋腱を損傷したが、今では腫れも引いている。前日(11日)には本番会場のアノリオシア・ホールを視察、靴下を脱いで畳の感触を確かめた。やることはやった。あとは運命を天に任せるだけだ。

 夫の佳知ら野球代表が試合当日、会場で応援してくれる。昨年9月の大阪世界選手権。2カ月前に左足親指が化膿したが、切開して膿みを抜き、試合当日は夫の会場応援を背にして金メダルを獲得した。思えば、「けが克服」と「夫の声援」は、金への序章だ。

 「もう大丈夫だと思う」と吉村監督。YAWARA流の最終調整で、本番へ突入する。

初戦はギリシャ選手

 柔道の組み合わせ抽選が12日、試合会場で行われ、女子48キロ級の谷亮子は、初戦の2回戦で地元ギリシャのマリア・カラヤノプルーと対戦することが決まった。最大の難敵となる昨年の世界選手権2位のジョシネ(フランス)ら強豪は別ゾーンに入り、決勝までは順当に勝ち上がりそうだ。
 谷と同じく14日に登場する男子60キロ級の野村忠宏は順当に行けば準決勝で世界王者の崔敏浩(韓国)と対戦。100キロ級の井上康生は初戦を突破すれば2回戦で強豪のコバチ(ハンガリー)と顔を合わせそうだ。

発熱の高松は3日連続リタイアで調整遅れ

 風邪による体調不良を訴えている柔道男子73キロ級代表の高松正裕(22)=旭化成=は12日も練習を休み、選手村で静養した。これで3日連続のリタイア。最終段階に入るはずの調整は大幅に遅れている。

 世界大会初出場の高松は今月上旬からのどの痛みを訴え、アテネ入り後に発熱。一時は熱が39度近くまで上がった。この日の朝は37・4度まで下がったが、岡田弘隆担当コーチは「食事もあまり摂ってないし心配」と不安は隠せない。この日の体重は76キロ。16日の試合に向け、減量問題にも直面しそうだ。


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