【柔道】連覇狙う主将の井上康生、風格あふれる行進
日本選手団の主将を務める柔道男子100キロ級の井上康生(綜合警備保障)が堂々と行進した。背筋を伸ばし、スタンドに向かって手を振る姿はリーダーとしての風格にあふれていた。
シドニー五輪では旗手を務めた。当時は「キシュって何をやるの?」という友人からのメールに「よく分からないけど、名誉なこと」と返事をした。初の五輪での大役にやや戸惑い気味だった。だが、日本柔道界のエースとなり、五輪2連覇を狙う今回は立場、意識が違う。「ありがたい役割。楽しんできたい」
父親の明さんは最近、畳の外での息子の成長を感じるようになった。「社会人としてどうあるべきかを真剣に考えているようだ」と話す。
シドニー後は幾つかの敗戦を経験した。そこで井上を支えたのは、各界の著名人との交流で得られた情報だ。スポーツ以外の世界と接し、「柔道を引退した後の人生を考えるようになった」と言う。そのために現役生活を充実させたいとの意識も、あらゆる言動にのぞく。
日本柔道界を背負う意識もある。明さんによると、同世代のライバル、男子100キロ超級の鈴木桂治(平成管財)らとは、「柔道界を自分たちが支えていかなければいけない」と話しているという。4年の時を経て、また大きくなった逸材の勇姿だった。(共同)
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