アテネの洗礼? スーツケース届かず日本選手団大混乱
【アテネ5日=臼杵孝志】ソフトボール女子など日本選手団70人が4日に当地に入ったが、競技道具が入ったスーツケースをアテネ国際空港で受け取れない事態が起きた。係員が荷物の搬出に手間取り、その後選手村に直接届けられたが、一時は紛失したものと思われ大混乱。ニッポンが出ばなをくじかれた。〔写真:選手村に入ったソフトの宇津木妙子監督=左=と宇津木麗華主将。道具が届かないというハプニングに見舞われ、表情が冴えない=撮影・奈須稔〕
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旅のご愛嬌…とは笑えない。4日午後、決戦の舞台・アテネ国際空港に降り立った日本選手団が大混乱に陥った。いつまで待っても、預けた荷物が出てこない。道具やユニホームを詰め込んだスーツケースが到着地に届かない「ロストバゲージ」で、約1時間の足どめを食らった。
「スーツケースが30個ぐらい来ていない。心配です」と話していたのはソフトボールの宇津木妙子監督。体操男子もユニホームなどが入っていた15個の荷物が“行方不明”に。女子ホッケーは22人のうち、4人分のスーツケースしか出てこず、ビーチバレーも肝心のボールを入れた箱を受け取れなかった。
一行は成田を出発し、ドイツのフランクフルト空港で乗り継ぎ。ギリシャ北部のテッサロニキを経由してアテネに到着した。2度の乗り継ぎの中で紛失したと思われ、一時は大騒ぎになった。
「練習したかった。走って汗をかきたかったのに、どうしよう」。時差ボケ解消のために到着即、練習を計画していた女子ホッケーの安田善治郎監督も途方に暮れていた。ホッケーはボールを操るスティックの重要度が高いスポーツ。もし五輪仕様の愛用品が消息不明になったら…と選手の顔色が青ざめた。
幸い、日本選手団の荷物は深夜になって選手村に到着。5日の練習には道具がそろい、支障なく調整できたが、いきなりのドタバタ劇に関係者は疲労困憊だった。日本代表本隊約140人は8日に現地入りするが、見えない敵との神経戦を覚悟する必要がありそうだ。
★泣きっ面に関税
スーツケース紛失のトラブルに見舞われたソフトボールにとって二重のショック? 選手の食料用としてコメ50キロを持ち込んだが、日本円にして約27万円の関税を徴収された。一般的なコメの価格は10キロで4000円程度。値段にして2万円程度の持ち込みに対して、その13・5倍の出費となる。関税比率は定かでないが、アテネ国際空港では、時おり法外な金額をふっかけられるという。ソフトチームはその“被害”に遭った形だ。
★練習開始★
4日に選手村に入った選手たちが5日、本番会場や練習会場を使ってトレーニングを開始した。金メダルの期待が懸かるソフトボールは、エーゲ海を望むヘリニコ五輪会場横のサブグラウンドで始動。同じヘリニコ五輪会場にある本会場のホッケーセンターでは、ホッケー女子の選手たちが、パスやシュート練習で人工芝の感触を確かめた。このほか、体操男子、クレー射撃、ビーチバレー女子などの選手も体を動かし始めた。
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