【アテネ五輪まで50日】会場は数々の伝説、神話の舞台
ギリシャは、さすが神話の国。熱戦が繰り広げられる五輪会場にも、数々の伝説、神話の舞台となった由緒ある場所が多い。たとえば、日本の男子サッカーが初戦パラグアイ戦を戦うテッサロニキは、アレキサンダー大王の生誕地。あなたは、ギリシャ神話を知っていますか?
★パトラス(サッカー)

写真:アクロポリスの丘にそびえるパルテノン神殿 |



写真:古代オリンピック競技が行われたオリンピア遺跡 |
コマイトというパトライ(現在のパトラス)のアルテミス神殿に仕える巫女の物語。アルテミスが男女の性関係を憎悪していたにもかかわらず、コマイトは神殿内で恋人のメラニッポスに抱かれていた。その結果飢餓がパトライを襲った。2人はアルテミスの怒りを鎮めるため犠牲に供された。以後人間を犠牲に供す習慣が続いた。テッサリア人のエウリュピュロスがディオニュソス(お酒と演劇の神)の神像を持ってパトライに到着しいけにえの儀式は終わった。
★イラクリオン(サッカー)
ミノス王と怪物ミノタウロス伝説の地。オリンポス12神の1神であるポセイドンがミノス王に1頭の牡牛を送り、「これを殺して自分にささげたら王位継承権を与える」と約束したが、牡牛が立派だったため、ミノス王は惜しんで殺さなかった。ポセイドンは怒り、ミノス王の妻パジパエと牡牛を交わらせ半牛半人の怪獣ミノタウロスが生まれた。ミノス王は名工ダイダロスに命じて迷宮(ラビュリントス)を作らせミノタウロスを閉じ込めた。
★ファリロン会場(サッカー、バレーボール、ビーチバレー、ハンドボール、テコンドー)
アテナイの英雄テセウスが父アイゲウスの死を知った港。テセウスは9年毎にアテネの少年少女各7人をいけにえとするクレタ島の半牛半人の怪物ミノタウロスを倒し、その住家である迷宮(ラビュリエントス)からの脱出にも成功。アテネの英雄となった。喜びで有頂天となり黒帆のままパレロン(現在のファリロン)へ。黒帆を見た父は息子テセウスが死んだと早合点し、投身自殺をした。
★パルテノン神殿(自転車ロードレース、男女マラソンコース付近)
古代アテネ隆盛の象徴。ペルシャ戦争に勝利した政治家ペリクレスが紀元前432年に建築。古代都市名“アテナイ”の由来となった知恵と勝利の守護神アテナ女神が祭られている。最高神ゼウスが頭痛に苦しみ、息子であるヘパイストスに斧で頭を叩き割らせると鎧で武装し既に成人しているアテナ女神が生まれ出た。聡明で気丈な女神でありヘスティアやアルテミスと共にギリシャ神話3大処女神に数えられる。
★ボロス(サッカー)
日本の男女の試合会場でもあるボロスは、イアソンとアルゴノーツの伝説の舞台。イアソンという若者がイオルコス(現在のボロス)の王権を取り戻すため、毒竜に守られた“黄金の羊皮”を求め旅にでる。英雄アルゴスが建造した“アルゴ号”でヘラクレス、オルペウスらギリシャの勇者50人とともに数々の難関を乗り越え“黄金の羊皮”を手に入れる。その後のイアソン伝説はさまざまで、精神に異常をきたし、各地を放浪中にアルゴ号の残骸を発見。傍らに座るとアルゴ号が崩壊し、下敷きになって死んだという説もある。
★マラトン(男女マラソンスタート地点)
紀元前490年、「マラトンの戦い」が行われた場所。名将ミルティアデス率いる軍勢1万人のアテナイ・プラタイアイ連合軍が10万人を擁するペルシャ軍を撃破。劇的勝利をアテナイに知らせる伝令がマラトンからアテナイまでの約40キロを休みなく走り続けた。到着すると「勝利我が手にあり」の一言を残し息絶えたというマラソンの原形となる伝説が残る。なおゴール地点は近代五輪発祥の地、パナシナイコ競技場。
★オリンピア
ペロポネソス半島のクロノスの丘の麓に位置し、ギリシャの最高神ゼウス信仰の中心地。紀元前17世紀後半にオリンピアと名づけられた。現在はスタディオン(競技場)やギムナシオン(練習場)、レオニダイオン(宿泊施設)などの遺跡があり、世界遺産に指定されている。五輪前には、紀元前6世紀初頭に建設されたヘラ神殿前で聖火の採火式が行われる。
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