【アテネ情報】ハイテク開会式は歴史感じさせる「感動の旅」

五輪スタジアム 史上最多の202の国・地域が参加するアテネ五輪の開会式が13日夜(日本時間14日未明)、アテネの五輪スタジアムで行われる。29日まで28競技301種目で熱戦が繰り広げられる。開会式では、神話などを盛り込み、ギリシャの歴史を古代から現代までハイテク技術を駆使して表現する。〔写真:赤い夕日が五輪スタジアムを照らす。21世紀初の夏期五輪がいよいよ開幕する=共同

 約7万人が見つめる会場中央には、エーゲ海を想像させる巨大な海のようなプールが。カウントダウンが「0」になった瞬間、水の表面に炎が落ち火の五輪マークが浮かび上がる。そこにギリシャ国旗を手にした少年が乗った船が登場−。


 10日夜の最終リハーサルや11日にアテネ五輪組織委員会が発表した概要から想像すると、開会式は幻想的かつダイナミックなものになりそうだ。

 計画ではその後、ギリシャ神話に登場する半人半馬のケンタウロスがやりを投げたり、青年の裸体像であるクーロスなど各時代の文明を象徴する彫刻が浮かびあがっては消え、その破片でオリーブをかたどるという。

 そしてメーンの聖火の点火だ。12日付のギリシャ紙エスノスは、シドニー五輪陸上男子200メートル金メダリストでギリシャの国民的英雄のコンスタンティノス・ケンデリス(31)が最終聖火ランナーで、折れ曲がる聖火台に点火すると報じた。

 ケンデリスがオリーブの木の脇に進むと、会場西側に設置されたトーチ形の聖火台が根元あたりで折れ曲がり、先端部分に点火されると、平和を象徴するオリーブの木もレーザー光線や照明で木が燃えたように赤くなるという。

 同組織委では「アカデミックな印象を与えず、古代から近代までのギリシャの芸術と歴史を直感してもらえる」と自信たっぷり。また人間味あふれるアトラクションを通じて、見る人すべてに「感動の旅」を感じてもらいたいとしている。

 開会式は13日午後7時半(日本時間14日午前1時半)からアトラクションがスタート。選手団の入場は同午後8時半(同14日午前2時半)ごろからで、日本は57番目に登場する。今大会は史上最大規模の約39億人のテレビ視聴者が見込まれており、過去にない感動を与えてくれそうだ。

開会式の入場行進の順番
順番 国・地域
ギリシャ(国旗のみ)
セントルシア
セントビンセント・グレナディーン
サンマリノ
アンゴラ
アゼルバイジャン
エジプト
エチオピア
ハイチ
10 カボベルデ
11 コートジボワール
12 アルバニア
13 アルジェリア
14 米領サモア
15 アンドラ
16 アンチグア・バーブーダ
17 アルゼンチン
18 アルメニア
19 アルバ
20 豪州
21 オーストリア
22 アフガニスタン
23 バヌアツ
24 ベルギー
25 ベネズエラ
26 ベルムダ
27 ベトナム
28 ボリビア
29 ボスニア・ヘルツェゴビナ
30 ブルガリア
31 ブラジル
32 バージン諸島
33 フランス
34 ドイツ
35 グルジア
36 ガンビア
37 ガボン
38 ガーナ
39 グアム
40 グアテマラ
41 ガイアナ
42 ギニア
43 ギニアビサウ
44 グレナダ
45 デンマーク
46 コンゴ共和国
47 ドミニカ
48 ドミニカ共和国
49 エルサルバドル
50 スイス
51 エリトリア
52 エストニア
53 ザンビア
54 ジンバブエ
55 UAE
56 米国
57 日本
58 インド
59 インドネシア
60 ヨルダン
61 イラク
62 イラン
63 アイルランド
64 赤道ギニア
65 エクアドル
66 アイスランド
67 スペイン
68 イスラエル
69 イタリア
70 カザフスタン
71 カメルーン
72 カンボジア
73 カナダ
74 カタール
75 カイマン諸島
76 中央アフリカ
77 ケニア
78 中国
79 キルギスタン
80 キリバス
81 コロンビア
82 コモロス
83 コンゴ
84 韓国・北朝鮮(合同)
85 コスタリカ
86 キューバ
87 クウェート
88 クック諸島
89 クロアチア
90 キプロス
91 ラオス
92 レソト
93 ラトビア
94 ベラルーシ
95 レバノン
96 リベリア
97 リビア
98 リトアニア
99 リヒテンシュタイン
100 ルクセンブルク
101 マダガスカル
102 マレーシア
103 マラウィ
104 モルジブ
105 マリ
106 マルタ
107 モロッコ
108 モーリシャス
109 モーリタニア
110 英国
111 メキシコ
112 ミクロネシア連邦
113 モンゴル
114 モザンビーク
115 モルドバ
116 モナコ
117 バングラデシュ
118 バルバドス
119 バハマ
120 バーレーン
121 ベリーズ
122 ベナン
123 ボツワナ
124 ブルキナファソ
125 ブルンジ
126 ブータン
127 ブルネイ
128 ミャンマー
129 ナミビア
130 ナウル
131 ニュージーランド
132 ネパール
133 ニジェール
134 ナイジェリア
135 ニカラグア
136 ノルウェー
137 南アフリカ
138 オランダ
139 アンティル諸島
140 オマーン
141 ホンジュラス
142 ハンガリー
143 ウガンダ
144 ウズベキスタン
145 ウクライナ
146 ウルグアイ
147 パキスタン
148 パレスチナ
149 パラオ
150 パナマ
151 パプアニューギニア
152 パラグアイ
153 バージン諸島
154 ペルー
155 ポーランド
156 ポルトガル
157 プエルトリコ
158 マケドニア
159 ルワンダ
160 ルーマニア
161 ロシア
162 セントクリストファーネビス
163 サモア
164 サントメプリンシペ
165 サウジアラビア
166 セネガル
167 セルビア・モンテネグロ
168 セイチルレス
169 シンガポール
170 シエラレオネ
171 スロバキア
172 スロベニア
173 ソロモン諸島
174 ソマリア
175 スワジランド
176 スーダン
177 スウェーデン
178 スリナム
179 スリランカ
180 シリア
181 台湾
182 タンザニア
183 タジキスタン
184 タイ
185 ジャマイカ
186 ジブチ
187 東ティモール
188 トンガ
189 トーゴ
190 トルコ
191 トルクメニスタン
192 トリニダードトバゴ
193 チャド
194 チェコ
195 チュニジア
196 イエメン
197 フィリピン
198 フィンランド
199 フィジー
200 チリ
201 香港
202 ギリシャ
】ギリシャ語のアルファベット順


★開会式アラカルト★

 当日の天気 アテネ市内は晴れ。最高気温34度、湿度61%。開会式が行われる夜は快晴で25度前後で雨の心配はないもよう

 入場行進 五輪憲章にはギリシャの先頭と開催国の最後尾が明記されている。今回は開催国もギリシャのため、重量挙げのビロス・ディマス(32)が旗手として1人で先頭を行進。選手団は最後に登場する

 入場順 アルファベット順だが、今回はギリシャ語のアルファベット順のため、日本の登場は57番目。202の国・地域の順番は上の表参照

 ハプニング 88年ソウル大会では、聖火を灯す直前に放たれたハトが炎に巻き込まれるシーンが生放送され、視聴者はビックリ。92年バルセロナ大会では聖火台へ向かった矢がスタンドを越えたことも

 513人 日本は海外開催の五輪では史上最大の513人(選手312人、役員201人)。選手数は女子(171人)が初めて男子(141人)を上回った

 旗手 日本は女子レスリングの浜口京子(26)。88年ソウル大会の小谷美可子、92年バルセロナ大会の中田久美、96年アトランタ大会の田村亮子に次ぐ4人目の女性旗手となる。主将は前回シドニーで旗手を務めた柔道の井上康生

 日本選手団の衣装 ファーストリテイリング(ユニクロ)から無償提供された。開会式用は白を基調にし、ところどころに花柄がちりばめられている。デザイナーは高田賢三氏(65)。デザイナーが日本選手団のユニホームを手がけるようになったのは92年バルセロナ大会からで、同大会は森英恵さんが担当。96年アトランタ大会は芦田淳さん、00年シドニー大会は田川香津子さんが指揮をとる財団法人「日本ユニフォームセンター」のチームが手掛けた

★警備も臨戦態勢

 7万人を動員した警備も、いよいよ本格化。12日、シンタグマ広場の回りには銃を携帯した警官が急増し、青い警告灯をつけたパトカーも頻繁に往来。広場を取り囲むビルの屋上からは監視カメラが見下ろし、上空からは3、4機のヘリの騒音が響いた。選手村に隣接するタトイ軍用空港など市内数カ所では、地対空誘導弾パトリオットが領空侵犯に備えて警戒態勢に入った。

写真:不審な航空機を撃ち落とす目的で、野球やソフトボール競技が行われる会場近くに配備されているパトリオットミサイルの発射台=共同

★聖火は名所アクロポリス遺跡へ

 アテネ五輪の聖火が12日朝、アテネ南部の港町ピレウスを出発。アテネ周辺を走り、夜には中心部の観光名所アクロポリス遺跡に到着した。ピレウスには、五輪期間中に海上ホテルとなるクイーン・メリー2などの客船が停泊。ブッシュ元米大統領らが宿泊するため、最重要警備地区に指定されており、街角に警察官が立ち、警戒に当たった。

共同


★開会式中継★

▼テレビ=NHKが総合、衛星第1、ハイビジョンで日本時間14日午前2時40分から同6時まで。フジテレビはハイライトを14日午前8時から9時55分まで放送

▼ラジオ=NHK第1とNHKFMが14日午前2時40分から、文化放送が2時45分から、TOKYOFMが3時から、それぞれ中継

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