ムード最高潮、聖火が“マラソン発祥の地”到着

聖火がマラソン発祥の地到着 【アテネ支局=11日】アテネ五輪の聖火が10日夜(日本時間11日未明)、“マラソン発祥の地”マラトンに到着した。これで国内の五輪ムードはさらにヒートアップ。開会式の最終リハーサルも同夜、混乱なく終了。日本の入場行進順は57番目と正式発表され、あとは13日(同14日未明)の本番を待つだけだ。〔写真:アテネ五輪マラソンのスタート地点で、ヨルゴス・ゼリリスさんにより点火された聖火=共同

 マラソンのスタート地点でもある広場には、1時間以上も前から観客が集まった。ギリシャの重量挙げ選手、ヨルゴス・ゼリリスさん(31)が右手にトーチを掲げながら登場し、大理石の白い聖火台の階段を1歩1歩踏みしめて上り点火すると、見守った観客から大きな拍手と歓声がわき起こった。

 ゼリリスさんは左肩を負傷し五輪出場を断念しているが、「歴史的な地を聖火リレーできて誇りに思う」とニッコリ。見守った観客の1人も「最高の気分。鳥肌が立った」と涙を浮かべるなどムードは高まっている。

 聖火は今回のマラソンコースの一部をたどりながらアテネの五輪スタジアムへと向かう。

 開会式当日の13日は、アテネ市内を、元米男子陸上のスーパースターで五輪4大会で9個の金メダルを獲得したカール・ルイスさん(43)や、英国人のスーパーモデル、ナオミ・キャンベルさん(34)らが走るが、聖火台に火をともす最終ランナーは『謎』のままだ。

 3月25日にオリンピア遺跡で採火され、史上初めて5大陸を回った聖火は、もう間もなく108年ぶりに近代五輪発祥の地を照らす。

★開会式最終リハーサルもばっちり

 開会式の最終リハーサルは10日夜、会場の五輪スタジアムでアテネ五輪組織委員会の職員やボランティア、協賛会社関係者ら約6万人を集めて行われた。

開会式のリハーサル リハーサルは「五輪がギリシャに帰ってきた」のアナウンスで始まった。史上初めて、DJが起用される演出。また、いつもは参加国の先頭で歩くギリシャが、今回は開催国のため、選手団の入場は最後になる。約3時間にわたり本番同様に行われたリハーサルで、ギリシャ国旗が最後に登場すると観客は興奮し、場外にも響き渡るほどの歓声がわき起こった。

 最後にトーチとみられるものを持った約30人が宙を舞う場面も演じられたが、聖火の点火は行われなかった。

 ギリシャ公安省によると、入場時に多少の混雑があったものの、公共交通機関を使った観客輸送や道路の交通整理などで大きな問題はなかったという。

 もっとも、入場行進中にアナウンサーのマイクを観客の女性が奪って叫び、取り押さえられるハプニングもあった。

 8日の第1回目のリハーサルでは約2万5000人を入場させたが、この日はほぼ満員で、当日に向けて絶好の“シミュレーション”になったようだ。

写真:開会式のリハーサルが行われ、色とりどりの照明に映える五輪スタジアム=共同

★日本の開会式入場は57番目

 アテネ五輪組織委員会(ATHOC)は11日、開会式(13日)の各国選手団入場行進順を発表し、参加202カ国・地域のうち、日本は米国に続いて57番目に行進することになった。

 入場行進はギリシャ語のアルファベット順で、まずギリシャの旗手が先頭で入場。最後にギリシャ選手団が行進する。

★組織委会長「すべてのテストが成功した」

 アテネ五輪組織委員会のアンゲロプロス会長は11日、アテネで記者会見し、10日に行われた開会式の最終リハーサルについて「すべてのテストが成功した」と述べ、本番へ向けた準備が万全であることを強調した。準備の遅れが再三指摘され、開催を危ぶむ声もあったが、同会長は「準備は整った。わたしたちはギリシャにチームワークや規律という概念をもたらし、ギリシャを、そしてアテネを変えた」という表現で成功への自信を示した。


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