17日間の熱戦終了、聖火が消えアテネ五輪閉幕
五輪発祥の地に戻った第28回夏季オリンピック・アテネ大会は29日、アテネの五輪スタジアムで閉会式を行い、17日間にわたった祭典の幕を閉じた。米中枢同時テロとイラク戦争後初の夏季五輪には、戦後の混乱が続くイラクを含む史上最多の202カ国・地域から選手、役員ら約1万6000人が参加。つかの間の平和をかみしめた。次回2008年大会は北京で開催される。
日本は、競泳や体操、柔道の伝統競技に加え、陸上2種目と新種目のレスリング女子で優勝を重ねた。金メダルはこれまで最多だった1964年東京五輪と並ぶ16個。銀は9個、銅は12個で、メダル総数は史上最多の計37個に達し、日本スポーツ史に残る躍進ぶりを世界に示した。
テロを警戒し、厳重な警備態勢が敷かれたが、大きな混乱はなく終了。閉会式でアンゲロプロス五輪組織委員会会長は「最後の金メダルはすべてのギリシャ人のもの」と、大会の成功を誇らしげにアピールした。
一方で、ドーピング(薬物使用)違反は後を絶たず、最終日には陸上男子ハンマー投げで優勝したアドリアン・アヌシュ(ハンガリー)が金メダルをはく奪され、室伏広治(ミズノ)の繰り上がり優勝が決まった。国際オリンピック委員会(IOC)のロゲ会長にとっては、薬物一掃が大きな課題として残った。
閉会式では五輪旗がバコヤンニ・アテネ市長から王岐山・北京市長に引き継がれ、17日間燃え続けた聖火が消えた。
〔写真:閉会式で聖火からランタンに火を移す子どもたち=五輪スタジアム(共同)〕
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