反米デモに催涙ガス、アテネ市内騒然

 アテネ中心部で27日夜(日本時間28日未明)、パウエル米国務長官のアテネ訪問に反対する反戦グループなど約1000人がデモを行い、米国大使館への進路を阻んだ警察が催涙ガスを使用、デモ参加者が路上のごみに火を付けるなど一時騒然となった。参加者の一部が軽いけがをした。

 パウエル長官は、五輪閉会式出席のため28日からアテネを訪問する予定だったが、ギリシャ外務省は同日、訪問が取りやめになったと発表した。長官は「ほかの急用ができたため」と説明、10月にギリシャを訪問することでモリビアティス外相と合意したという。

 だが、デモで反米感情が表面化したことが、直前になっての訪問中止の原因となった可能性もある。

 一方、ロイター通信によると、米国務省報道官は中止の理由として「長官はイラク中部ナジャフやスーダンの情勢を注視する必要がある」とし、デモとは直接関係ないと述べた。

 デモ隊は「イラクでは駐留米軍によって毎日のように人々が殺されており、長官の訪問は五輪の精神に反する」と主張。「パウエルは来るな」と叫びながら行進した。

 長官は29日に五輪閉会式に出席するほか、カラマンリス首相と会談する予定だった。(共同)

 〔写真:28日、パウエル米国務長官のアテネ訪問に反対し、アクロポリスの丘に掲げられた横断幕(AP=共同)

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