【アテネ情報】ずさん警備告発、英大衆紙記者が偽爆弾設置に“成功”

 15日付の英紙サンデー・ミラーは、同紙記者が素性を隠したまま作業員の通行証を入手し、アテネの五輪スタジアムに入り込んで偽の爆弾を仕掛けたり、開会式でブッシュ元米大統領やブレア英首相ら要人に近づくことに成功したと伝えた。



 同紙は「警備に巨費を投じたにもかかわらず、まったくお粗末。もし(記者が)テロリストだったら、爆弾を爆破させ、大勢の人を殺すことができただろう」と警備のずさんさを指摘した。

 これに対し、ギリシャのブルガラキス公安相は15日「国際的基準を満たす完ぺきな警備」をしていると反論。同紙の報道を「推理小説の読みすぎで、ジャーナリズムを侮辱する」と非難した。
 記者は十分な身元調査や面接なしに、スタジアム建設に携わる企業のフォークリフト運転手として採用された。渡された通行証に写真はなく、記者自身が手書きで「ミッキー・マウス」「ロバート・ビンラディン」と名前を書き込んだ。

 車両や荷物のチェックなしでスタジアム周辺への立ち入りが許され、爆発物探知機は止まっていた。記者は、粘土や電池などでプラスチック爆弾に見せ掛けた偽爆弾3つを、会場内のロッカーなどに仕掛けた。

 開会式当日は、身体検査なしにスタジアムに入り、ブッシュ氏らの席まで約20メートルの場所に近づくことができたという。


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