【アテネ情報】つめ切りまで没収、威信をかけて開会式テロ完封
大会期間中、全世界で史上最高約39億人の視聴者が注視することになるアテネ五輪。3年前の米中枢同時テロ後、初めて開催される夏季五輪で、中でもブレア英首相ら要人も多数駆け付けた開会式は、テロリストの標的にされる危険性が指摘されていたが、厳戒態勢が功を奏し、開会式は何事もなく終了した。〔写真:五輪スタジアム前で入場者をチェックする警察官ら=共同〕
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華やかなムードに満ちた開会式。それとは対照的に、周囲はものものしい雰囲気に包まれた。
会場周辺の道路は開会の2時間以上前から封鎖され、監視カメラを搭載した飛行船やヘリコプター数機が上空を警戒。2メートル近い鉄製フェンスで囲まれた会場やその周辺の警備には、自動小銃を手にした迷彩服姿のギリシャ軍兵士や銃を携行した警察官が多数動員され、警察犬の姿も。
入り口では、観客の持ち物を1つひとつチェック。手荷物はエックス線検査機に通され、観客自体も金属探知機をくぐって凶器の有無を念入りに調べられた。中には、つめ切りやミネラル・ウオーターのペットボトルを「危険物」として没収された人もいた。
大会期間中、アテネ中心部から半径約84キロは飛行禁止空域に指定されており、アテネ市内などに配備されている地対空誘導弾パトリオットが、この日もスタンバイ。ハイジャック機が五輪スタジアムに突入する最悪のシナリオに備えた。
また、北大西洋条約機構(NATO)軍は空中警戒管制機(AWACS)を投入、24時間態勢で空の監視に当たっているほか、沿岸警備に艦船を配置。対核生物化学兵器テロ部隊もギリシャ国内に待機中だ。
戦火が絶えないイラク情勢や3月のスペインでの列車爆破テロを受け、警備要員は史上最大の約7万人規模に。日本を含む各選手団も警備担当を帯同して安全を図る異例ぶりだが、「平和の祭典」を守り抜くには必要な措置ともいえそうだ。
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