【アテネ情報】サッカーに続くぞ! 大和なでしこの大会開幕

 近代五輪発祥の地で108年ぶりに行われるアテネ五輪が13日夜(日本時間14日未明)の開会式で開幕、14日から競技が本格スタートする。312人の日本選手のうち女子選手が171人を占め、日本選手団として初めて男子選手数(141人)を上回った。14日には、柔道の谷亮子や射撃の三崎宏美ら金メダル候補が登場、女子球技5チームも試合本番を迎える。盛夏のアテネでの女性たちによる、熱い戦いに注目だ。〔写真右:三崎は14日のエアライフルで日本のメダル第1号を狙う=共同。同下:組み合わせに恵まれた愛ちゃんは卓球でメダルを目指す=撮影・川村寧



★【射撃】三崎、メダル第1号に照準

 日本のメダル第1号が期待されるエアライフルの三崎は、13日が28歳の誕生日。前回シドニーでは15位に終わったが、昨年W杯韓国大会、今年も同シドニー大会で優勝するなど、実力をつけてきている。公式練習では射座に違和感を覚えたが「調子は悪くない」。冷徹な集中力が必要な種目だが「本当はお祭り好き」(三崎)という“ハンター”が、自らの誕生プレゼントとなるメダルに照準を合わせた。

★【重量挙げ】三宅、親子で「夢」叶える

 メキシコ五輪銅メダリストの三宅義行さんの長女・宏実が、48キロ級に女子でただ1人出場。叔父・義信さんは東京、メキシコの金メダリスト、兄も全日本王者というサラブレッドは、中3のときシドニー五輪の重量挙げをテレビで見てから父の指導を仰ぎ、4年後には五輪の舞台に立つ。「最初から五輪が目標。夢がかなえられて、父に感謝しています」と親子でのメダル獲得に挑戦する。

★【卓球】愛ちゃんは組み合わせに恵まれた


 14日に競技開始。日本選手団最年少15歳の福原は、12日の組み合わせ抽選の結果、15日の単2回戦から登場。2回戦ではミャオ・ミャオ(豪州)と対戦、3回戦でガオ・ジュン(米国)との対戦が有力。福原は「ミャオちゃんは友達だし、ガオさんもぐにゃぐにゃして、いやらしいけど、うまくいけば勝てるかな」。西村卓二・女子監督は「福原はやりやすい相手に恵まれた」と話した。

★【競泳】大西「自分の集大成」

 100バタの大西、中西が先陣を切って登場。強豪ひしめく種目だが、大会後の引退を表明している大西は「シドニーの経験を生かして、気持ちに余裕を持ってレースに挑みたい。自分にとって集大成になるので、悔いのないようにしたい」と決意表明。赤い“勝負ゴーグル”でメダルをめざす。400個混には天野が登場する。

★【ソフトボール】サヨナラ負けの雪辱に燃える

 前回シドニーでは、米国にサヨナラ負けして銀メダル。雪辱に燃える宇津木監督は「金メダルしか考えてない」ときっぱり。前回メンバーの高山、宇津木麗に加え、岩渕、佐藤、山田の俊足・堅守トリオをそろえるなど戦力アップ。試合を翌日に控えた13日の公開練習は、終始リラックスムード。エース・上野は「自信は日に日に高まっている」と意欲をみせた。

★【バレーボール】20年ぶりの快挙に意欲十分

 20年ぶりのメダルに挑む“東洋の魔女”は、強敵ブラジルと対戦。34歳のベテラン吉村は「最後に最高の舞台をいただいた」と感慨深げ。20歳の大山は「夢だった五輪に立つ喜びを全身で表現したい」と意欲をみせた。知将・柳本監督は「メダルしか求めていない。このチームは爆発するよ」と自信をみせた。

★【バスケットボール】組織力で目標は8強進出

 アジア最強といわれた韓国を倒して五輪キップをつかんだ。目標は7位と健闘したアトランタ大会以来のベスト8入り。初戦のブラジル戦に向けた最後の練習をアテネ郊外の体育館で行い、内海監督は「アトランタ五輪(7位)を超えたい」と語った。ベテラン大山は「個人の役割を果たしながら、チームで戦うことが大切」と組織力で勝負。大山とともに五輪を花道と考えている浜口は「悔いだけは残したくない。最後にファンの心を揺さぶりたい」と決意を表明した。

★【ホッケー】資金難乗り越え、ひのき舞台に

 初の五輪舞台の初戦で中国と対戦。相手は世界ランク4位の強豪(日本は同11位)だが、日本が優勝した5月の高円宮牌で連破した実績もある。代表チームの資金難に、日本マクドナルドや歌手の和田アキ子が支援。今月9日に五輪会場で行われた練習試合では、ランク3位のオランダと引き分けるなど勢いづく。主将のDF三浦は「体格のハンデはある。いかにチャンスをものにするかが問題」と必勝を誓う。

★【サッカー】エースの奮起で1位通過狙う

 初戦で強豪スウェーデンを下した、なでしこジャパン。勝てば予選1位通過が決まる第2戦の相手は、アフリカの強豪ナイジェリア。アフリカ選手特有の高い身体能力に加え、大型選手をそろえる超攻撃的なチームだけに、初戦でみせた堅い守りが求められる。スウェーデン戦でゴールを決めた大山に加え、エース沢の活躍で“アテネの奇跡”パート2を狙う。

★【ヨット】吉迫&佐竹、神風吹かす

 2大会ぶりのメダルを狙うヨットでは、470級に吉迫・佐竹組が出場。ほぼ本番と同じ顔ぶれが参加した12日の公式練習レースで4位に入った。スキッパーの吉迫は「いい感触。ずっと、この風が吹いてくれますように、と祈ってます」と4−6メートルの順風に手応えを感じている。小松監督も「風に恵まれたら、メダルもありえる」と“神風”に期待を込める。

第2日(14日)の見どころ
 柔道は、女子48キロ級で谷亮子(トヨタ自動車)が2連覇に挑む。男子60キロ級には、柔道史上初の3連覇を懸けて野村忠宏(ミキハウス)が出場。

 競泳の男子400メートル個人メドレーには1大会最多の金メダル7個に挑戦するマイケル・フェルプス(米国)が登場、三木二郎(日大)らも出場する。重量挙げ女子48キロ級は三宅宏実(法大)がメダル圏内。「体操ニッポン」復活を目指す男子は団体の予選に臨む。

 サッカー女子は準々決勝進出をかけてナイジェリアと対戦、その他の女子4球技はそれぞれ1次リーグ初戦を戦う。

 金メダル第1号は射撃の女子エアライフル。三崎宏美(日立情報システムズ)が今大会日本最初のメダル獲得を目指す。


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