【アテネ情報】アテネ五輪が開幕! 華やかに開会式、さあ熱戦開始

浜口京子アテネ支局=13日】五輪発祥地に戻った第28回夏季オリンピック・アテネ大会の開会式が13日夜(日本時間14日未明)、五輪スタジアムで開幕した。米中枢同時テロやイラク戦争後、初めて開かれる夏季五輪。史上最多となる202の国・地域から約1万6000人の選手・役員が参加する祭典は生誕の地、アテネで新たな1ページを記した。役員を含めてこれまでで最多、513人の選手団を編成した日本は、金メダル5個だった前回シドニー大会からメダル倍増を目指す。〔写真右:日本選手団の旗手、浜口京子が日の丸を掲げて行進=撮影・川村寧。同下:五輪スタジアムでの開会式で、五輪マークが炎でかたどられた=撮影・塩浦孝明



開会式 米中枢同時テロ、イラク戦争の後、初めて開催される夏季五輪。ギリシャ政府はシドニー五輪の3倍規模の厳重な警備態勢を敷き警察、軍から約7万人を動員して開幕日を迎えた。欧州各国も五輪警備に協力。日本を含む各選手団も警備担当を帯同して安全を図る異例の大会でもある。

 式典に先立ち13日午後7時30分過ぎ(同14日午前1時30分過ぎ)からアトラクションがスタート。アンゲロプロス大会組織委員会会長はあいさつで、「技を競い合う中で国籍や人種の壁は消滅する」と平和の祭典を強調した。

 ギリシャ神話などを題材にした演出の公式式典に続く入場行進では、重量挙げで4連覇を狙うギリシャの旗手、ビロス・ディマス(32)が先頭で登場。会場から大きな拍手を浴びた。

 その後ギリシャ語のアルファベット順に各選手団が行進し、日本は女子レスリングの浜口京子(26)が旗手を務め、57番目に登場。シドニー五輪に続いて南北合同行進する韓国と北朝鮮は84番目となり、最後にギリシャ選手団が大歓声に包まれながら入場した。

 1896年の第1回アテネ五輪では女性の参加が認められなかったが、大会ごとに参加選手に占める女性の割合は増え、今回は約4割。日本選手では史上初めて女子選手(171人)が男子(141人)を上回った。競技は14日から本格的に始まり、28競技、301種目で29日まで熱戦を展開する。

アンゲロプロス大会組織委員会会長のあいさつ要旨

 アスリートのみなさん。あなた方は3000年前に最初の五輪チャンピオンになったコロイボスの本当の後継者です。技を競い合う中で、国籍や人種の壁は消滅するのです。

 世界のみなさん。108年ぶりに人間愛を祝福する場となった新しいギリシャを発見してください。昨夜、アクロポリスをともし、きょう五輪スタジアムに燃える聖火は1日で3000年の歴史を超えたのです。

 精魂を込めてこの時に備えてきたギリシャは、五輪の歴史に新しい一章を記します。そしてあなたたちとともにギリシャも新しい歴史に向かって進むのです。

警備陣、直前でものんびり

 政府はシドニーの3倍以上の警備費用をかけ、7万人の要員を配置したが、開幕当日もパラソルの下でコーヒーを飲む警官がいた。公安当局者は「アルカイダ情報はない」と断言。警備の兵士も「テロは起こらないよ」とたばこをくゆらした。

 「警備は必要」というのは、市中心部の公園にいたスウェーデン人の男性社会学者(63)。ミュンヘン五輪で、パレスチナゲリラが選手村を襲撃した前日まで村にいたという。


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