【第79号】細川伸二−持ち前の強心臓で一気に勝ち抜く

(84年ロサンゼルス・柔道・60キロ級)

★不屈の闘志でけが乗り越えた

細川伸二 24歳の細川が圧倒的な強さで柔道ニッポンの先陣を切った。細川は1回戦からともえ投げ、背負い投げなどの技がさえ、準決勝までの4試合のうち3試合を一本勝ち。そして迎えた金載●(火へんに華)=韓国=との決勝戦。わずか1分9秒、横四方固めで決めた。

 「緊張していたのは周りばかり。自分は国際大会のひとつとしか思っていなかった」

 東欧勢の欠場もあったが、持ち前の強心臓で、一気呵成に勝ち抜いた。

 兵庫・一宮北中時代に、小さな体を苦にして「もっと強くなろう」と柔道をはじめた。中学時代は生徒会長をつとめたほどのまじめな性格。柔道を始めてからはひたすらけいこ。天理高から天理大という名門コースで才能を開花させた。

 大会後、一度は引退し、教職に専念していたがが、ソウル五輪前に復帰。準決勝で、不可解な判定の前に敗れ、銅メダル。連覇はならなかった。

写真:柔道60キロ級で、優勝を決めた細川伸二


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