【第67号】塚原光男−余裕の「月面宙返り」で連覇
(76年モントリオール・体操・男子種目別・鉄棒)
★体操ニッポンの意地みせた
カナダのファンも「ツカハラ」と「月面宙返り」の名を知っていた。男子種目別最後の種目・鉄棒。塚原が登場すると、演技前から拍手の渦。そんななか余裕たっぷりに臨んだ塚原はスケールの大きい演技で、最後は月面宙返り下り。元祖の見事な演技に観客は総立ち。得点は9・85で、見事ミュンヘンに続く連覇を達成した。
この大会の日本の前にはアンドリアノフ(ソ連)が大きく立ちはだかっていた。個人総合は日本の4連覇を阻止され、加藤沢男が2位、塚原3位。種目別に入ってからは3種目に金を奪われたが、加藤の平行棒、そしてこの鉄棒で体操ニッポンの意地をみせた。
引退後はメキシコ五輪女子代表だった夫人の千恵子とともに指導者の道に。アトランタ、シドニー両五輪に出場した長男、直也は「肉親の手では厳しく指導できないから」と、かつてのライバル、アンドリアノフら外国人指導者の手に委ねてきたが、アテネ五輪前から直接指導。悲願の親子メダルを目指している。
〔写真:モントリオールオリンピック 男子体操 鉄棒 塚原光男〕
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