【第21号】日本−男子体操の栄光の歴史がスタート

(60年ローマ・体操・男子団体総合)

体操男子日本チーム

 近代五輪の歴史のなかにあって、ひときわ輝く体操ニッポンの団体5連覇(世界選手権を含めると10連覇)。その後19年にわたる世界一のスタートがこのローマだった。

 メンバーは竹本正男、小野喬、相原信行、遠藤幸雄、鶴見修治、三栗崇。宿敵ソ連をわずかの差で打ち破り、初めて立った表彰台の中央で聞く君が代に、近藤天(たかし)監督、40歳の大ベテラン竹本ら皆が涙した。

 日本が体操で五輪に初参加したのは戦前の32年ロサンゼルスで参加5チーム中5位。世界の先端から大きく遅れた日本選手の演技は、観客席の失笑を買った。そのときから、世界一を目指す体操界の血のにじむような努力が始まった。

 「徒手(のちの床)の神様」の異名をとった竹本もそのひとり。旧制の島根県立浜田中時代に素質を見いだされ、40年の東京五輪(中止)を目指した。部屋にあん馬を持ち込み、深夜まで練習する努力で32歳で52年ヘルシンキに初出場し跳馬銀メダル。3度目の出場となったローマでは文字どおりのけん引役をつとめ、鉄棒でも銀メダルを獲得した。


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