【第13号】前畑 秀子−「ガンバレ!前畑」に日本中が涙

(36年ベルリン・水泳・女子200メートル平泳ぎ)

前畑 秀子

 前畑秀子の日本女子初の金メダルは、NHKラジオ・河西三省アナウンサーの「前畑ガンバレ!」の名実況とともに日本のスポーツ史に残る名場面となっている。

 18歳で臨んだ前回ロサンゼルス大会では、タッチの差で銀メダル。負けず嫌いの前畑はその後、、真冬のプールでもものともせず猛練習を続け、「金メダルを取れなかったら死ぬ」覚悟でベルリンに入った。

 ライバルは地元ドイツのゲネンゲルただ1人。前半100メートルでわずか半ストローク前に出た前畑は、150メートルでその差を2メートルと広げたが、ここからゲネンゲルが猛追をかけた。予定時間を延長して放送していた河西アナの絶叫が激しくなったのはここからで、「ガンバレ!」の回数は実に24回。最長で9回連続「ガンバレ」をつなぐ。ひとかき差でゴールした瞬間は「勝った!前畑勝った!」を18回連呼。日本中が文字どおり涙にくれ、喜びをわかちあった。

 現役引退後は、母校椙山女学園で後進の指導、さらにスポーツ振興に貢献。95年、80歳で没。ちなみに優勝した8月11日は、河西アナの名実況にちなみ、「がんばれの日」とされている。


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