【第12号】日本−水泳ニッポンの意地みせる

(36年ベルリン・水泳・男子800メートルリレー)

左から杉浦、新井、遊佐、田口

 水泳王国・日本の意地が爆発した。大会11日目の男子800メートルリレー決勝。1泳・遊佐正憲21歳、2泳・杉浦重雄19歳、3泳・田口正治20歳、アンカー・新井茂雄20歳の若いメンバーは、スタートから飛ばしに飛ばし、五輪連覇達成。前回ロサンゼルスで日本がマークしたタイムを7秒近く縮める8分51秒5の驚異の世界新で、2位米国との差はなんと15メートル以上の大差がついていた。

 鬼気迫る力泳には理由があった。水泳最初の種目となった男子100メートル。遊佐、新井、田口の3人が決勝に進み、前回の宮崎に続き、日本が「世界最速」のタイトルを持ち帰るのは間違いない、とみられていた。ところが3人は、互いに意識しすぎ、伏兵チック(ハンガリー)に足下をすくわれた(遊佐が0秒3差で銀、新井が銅、田口が4位)。最強を証明するためには、ぜひとも世界新が欲しかったのだ。

 800メートルリレーは戦後も日本のお家芸となり、52年ヘルシンキ銀、60年ローマ銀、64年東京銅と3大会でメダルを獲得している。


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