【第11号】孫基禎−五輪新記録で決めた!「金メダル」第1号

(36年ベルリン・陸上・マラソン)

孫基禎

 マラソン王国・ニッポンの金メダル第1号となったのは、日韓併合で当時日本の統治下にあった朝鮮出身の孫だった。

 生家が貧しかった孫にとって、遊びといえば走ること。20歳で京城(ソウル)マラソン2位に入って進学と五輪への道が開けた。

 23歳で出場した大会で、孫は28キロで先頭に立つと、さらにスピードをあげフィニッシュ。2時間29分19秒2のタイムは五輪新記録。3位も同じ朝鮮出身の南昇龍だった。

 朝鮮紙「東亜日報」は表彰式の孫のユニホームについていた日の丸を消した写真を掲載。朝鮮総督府から10カ月の発行停止処分を受けている。戦後、大韓陸上連盟会長などをつとめ、祖国で後進の育成に尽力。88年に開催されたソウル五輪開会式では、メーンスタジアムで聖火ランナーをつとめた。


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