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【第3回】南部忠平−先輩・織田の助言で涙の世界新
(32年ロサンゼルス・陸上・三段跳び)
前回アムステルダムの織田から続く日本陸上不滅の金字塔、三段跳びの日本3連覇。不調の織田に代わって連覇の主役をつとめたのは、1年後輩の28歳、南部だった。早大4年時に100メートルで10秒8をマークした俊足の持ち主。三段跳びで4位に終わったアムステルダム大会翌年の29年には、走り幅跳びで7メートル98の世界新記録を樹立していた。
ところが、本命視されていた走り幅では記録が伸びず銅メダル。気持ちをきりかえて臨んだ三段跳び5回目のジャンプで、大きく宙を舞い、織田の持つ記録を塗り替える15メートル72の世界新記録で優勝。人懐こい南部の目から涙がこぼれ落ちた。
風呂場で、先輩・織田の背中を流しながら筋肉のつきかたを観察したほどの研究熱心。走り幅跳びでの世界新は、その後40年もの間破られない偉大な記録だった。
97年、93歳で没。南部記念陸上大会にその名を残している。
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