【ハンドボール】“救世主”宮崎、アテネへGO!

宮崎大輔 ハンドのジョーダンがアテネ五輪へGO! ハンドボール日本代表は、23日から団体競技の先陣としてアテネ五輪アジア予選(神戸グリーンアリーナ)に挑む。シドニー五輪以降、日本ハンドボール協会は若手のスペイン留学を奨励。その強化策の中から急成長した垂直飛び91センチの宮崎大輔(22)=日体大=を軸に、アジアで1枚の出場キップを狙う。〔写真:急成長した宮崎。ハンドボール界の救世主だ=撮影・大沢謙一郎

 男子は3大会連続、女子に至っては6大会連続で五輪の出場権を逃しているハンドボール界に救世主が出現だ。1メートル74の宮崎が88年ソウル五輪以来の五輪キップに向けて、飛び出す。

 「ハンドボールが低迷しているとは聞きますが、僕は昔のことは知らないんで。まずは1戦1戦勝ち進んで、キップを取りたい」。西宮市内で最終調整を終えた宮崎が明るく語った。自慢は驚異のジャンプ力。垂直飛びはなんと91センチで「走りながらなら1メートルは飛んでますね」というからハンド界のマイケル・ジョーダンだ。

 国際試合に22試合出場し、77得点。滞空時間の長いジャンプシュートと巨漢選手の間を下手から抜くシュートが武器で、日本の得点源だ。7月のエジプト戦には最大のライバル韓国が偵察隊を送りこんだため、急きょ宮崎の出場を取りやめたというから、協会の期待の大きさが分かる。

 宮崎はシドニー五輪の出場権を逃した直後に、協会が低迷打開のために発足させたアテネプロジェクトの一員。潜在能力の高い若手数人を協会の強化費で欧州に送り込んだ。宮崎は2年間スペイン留学し昨季は2部リーグのポソブランコでプレー。「海外の選手は執念が違う」と本場に揉まれて大きくなった。

 JOC内では不振が続く団体競技を危惧する声が渦巻いている。「団体競技の中で、シドニーで健闘したのは、プロ化したサッカーと、カリスマ指導者に率いられた女子ソフトだけ。今回出られなければ、生き残れるのかな…という思いはあります」と日本ハンドボール協会の市原則之副会長。

 不況で日本独自の企業スポーツが行き詰まりを見せる中、マイナー競技の存在感は薄れる一方。世界で孵化した金の卵にハンド界は先導役を託す。 

大沢 謙一郎

宮崎大輔(みやざき・だいすけ) 1981年(昭和56年)6月6日、大分市生まれ、22歳。大分・明野北小3年からハンドボールを始める。明野中から大分国際情報高をへて日体大に進学。1メートル74、72キロ

★長嶋さんにドキドキ

 23日の開幕戦にはJOCエグゼクティブアドバイザーを務める巨人・長嶋茂雄終身名誉監督が訪れる。男女の日本代表チームを激励する予定だ。

 「長嶋さんに会ってみたい。いいところ見せたいですね」と宮崎もドキドキ。五輪好きのミスターにハンドボールの魅力を訴えるつもりだ。11月には野球のアジア予選が控えているが、長嶋氏の五輪モードは、23日から本格化することになる


著作権、リンク、個人情報について