【体操】体操ニッポン復活へ鹿島ら上々の公式練習

鹿島は得意のあん馬の技術を披露 「体操ニッポン」復活を目指す男子代表6人が11日、本会場となるアテネ五輪総合会場の屋内ホールで公式練習を行い、あん馬で日本史上初の金メダルに挑戦する鹿島丈博(24)=セントラルスポーツ=らが質の高い演技を見せ、同じ組の中国や審判員にアピールした。つり輪の器具に不具合が生じるアクシデントもあったが、鹿島は「日本で同じ器具に慣れてきたし、フィットしていた」と手応えを話した。〔写真右:公開練習で鹿島は得意のあん馬の技術を披露=撮影・川村寧。同下:鹿島はつり輪でも力技で審判にアピール=撮影・川村寧

 鹿島があん馬の演技に入ると、いつもの柔和な表情が切り替わった。

 11日の公式練習。世界選手権で優勝したときと同じように、鹿島は長い手足を存分に生かした開脚旋回1回ひねりで審判員の視線を集め、腰高の鮮やかな旋回で完成度の高さを示した。

鹿島はつり輪でも力技で審判にアピール 隣で調整していた中国のライバル、肖欽に見せつけるような内容を「ここで安定した演技を見せることが大事になる」。この日の公式練習は器具の感触を確かめるだけでなく、本番直前にアピールするための機会と位置付けていたからだ。

 採点競技の体操は公式練習で審判員が各国のレベルや仕上がり具合などをチェックしており、中国も14日の団体総合予選を見据え、各種目ごとに5人の陣容で演技。日本も世界最強の演技が視界に入ったが、主将の米田は「中国は気にならなかった。集中してできたのでかなり自信がついた」と力強く言った。

 ほかの組も視察した塚原チームリーダーは「中国は安定しているが、日本も調子はいい。米国も選手がそろっている。(欧州選手権優勝の)ルーマニアは平行棒と鉄棒が弱い」と分析した。

 28年ぶりの五輪金メダル奪回に向け、体操ニッポン復活を懸けた戦いがいよいよ始まる。

★塚原直也は個人総合出場できず

 体操男子で五輪3大会連続出場の塚原直也(朝日生命)が、個人総合に出場しないことが12日、確定した。この日、選手村で体操代表が会見、加納実監督が団体総合予選に各種目に起用する選手を明らかにした。全6種目に出場するのは、米田功(徳州会)と冨田洋之(セントラルスポーツ)で、塚原は不安の残る鉄棒を除いた5種目。団体予選は、個人総合の予選も兼ねるため、塚原は個人総合に出場できなくなった。

 加納監督は「(塚原は)鉄棒がネック。チームの第一目的は団体メダルで、議論は尽くした」と、経緯を説明した。

アテネ五輪体操メンバー
氏 名 (所属 年齢)
男子
塚原 直也 (朝日生命 27)
米田 功 (徳洲会 26)
水鳥 寿思 (徳洲会 24)
鹿島 丈博 (セントラルスポーツ 24)
冨田 洋之 (セントラルスポーツ 23)
中野 大輔 (九州共立大 21)
女子
石坂真奈美 (朝日生命ク 18)
大島 杏子 (朝日生命ク 18)


大島=右=は公式練習で平均台の感触をチェック★女子の石坂&大島は平均台をチェック

 体操女子の石坂真奈美と大島杏子(ともに東京・藤村女高)が12日、競技会場の屋内ホールで公式練習を行い、平均台を入念にチェックした石坂は「会場の雰囲気はやりやすい」と笑みを見せた。大島は4日に段違い平行棒の練習中、バーにすねを強打したことを明かした。右すねの傷は抜糸しないまま、本番に臨む。「ここまで来たら、自分の演技をするしかない」と話した。

写真:大島=右=は公式練習で平均台の感触をチェック=AP


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