【体操】冨田無念の6位…床のミスがなければ…

冨田洋之 18日の体操男子個人総合決勝で冨田洋之(23)=セントラルスポーツ=は床のミスが響き6位、米田功(26)=徳州会=はつり輪、鉄棒で失敗して11位。団体金の勢いを生かせず、この種目では84年ロサンゼルス大会での具志堅幸司以来のメダル獲得はならなかった。昨年の世界選手権覇者のポール・ハム(21)=米国=が優勝した。〔写真:鉄棒から落ち、メダルも逃した米田=撮影・塩浦孝明



 最後の鉄棒でメダルを狙った伸身新月面宙返り下りの着地が乱れる。猛追及ばず、冨田は6位。団体金メダルの日の丸戦士が唇をかみしめた。

 「床の失敗がすべて。最下位から上にあがるのを楽しみにやっていたんですけど…」。最初の床で、伸身宙返りの3連続技を2連続にする致命的ミス。最後の着地も場外となり、9・062点で24選手中最下位スタートとなった。体操ニッポンの復活を告げる16日の団体金メダルの“後遺症”に襲われていた。

 「体が重くて、後半はバテ気味でした。練習も団体を考えてやってきたので、床の練習不足が響きました」。団体優勝の後はテレビ出演などで、選手村に戻ったのは午前4時半過ぎ。大きな疲労が蓄積された。

 「がんばりすぎて、腕がパンパンでした…」と米田。つり輪でミスして動揺し、鉄棒ではまさかの落下。疲労に加え、団体金で高まった同種目20年ぶりのメダルへの重圧に押しつぶされた。

 「疲れをとって、種目別できょうの失敗を取り返したいです」。日本の両エースは声をそろえて種目別(23日)でのばん回を誓った。

牧慈


★個人種目別は?

 23日に6種目が行われる。あん馬では、昨年の世界選手権の同種目で優勝し、この種目だけにかける鹿島丈博が優勝候補の筆頭。冨田洋之が4種目、米田功、中野大輔が3種目で金を目指す。

★池谷幸雄★

 団体戦を接戦で制し、精神的、体力的に疲れているというのが伝わってきました。あのような疲労は、経験したことがなかったのでしょう。米田クンは心と体のバランスが崩れ、つらそうに見えました。倒立でも足を閉じるべきところで、開いてしまいました。

 冨田クンはやはり、最初の床の失敗が痛かった。ボクもバルセロナ五輪のとき、1種目のつり輪でミスして23位。調子に乗って体をひねったら、前につんのめって着地失敗。あ〜上位にいけないなと、悲しい気分になったのを思い出しましたよ。冨田クンは持ち直して、よく6位まで上がっていきましたね。

 まだ悲観することはありません、この後の種目別も楽しみですよ。とくに3種目に出場する中野には、若さでドカーンといってほしい。団体の金メダルを獲ったことで、審判の日本選手に対する見方はよくなるでしょうし、そこで新しい技が決まれば1位の可能性も出てきますよ。種目別は2日間あるので、また寝不足になりそうですね。

五輪金メダリスト



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