【体操】ニッポン男子が予選トップ、16日団体金だ!
体操ニッポン復活だ。14日の体操男子団体総合予選で、日本は232・134点の1位で決勝に進出した。3大会連続出場の塚原直也(27)=朝日生命=が流れをつくり、エースの冨田洋之(23)=セントラルスポーツ、主将の米田功(26)=徳洲会=が安定した演技を披露。28年ぶりの金メダルへ、最高のスタートをきった。16日に、上位8チームによる決勝戦が行われる。〔写真:冨田の跳馬の連続写真。世界を魅了した=共同〕
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強い日本が帰ってきた。体操世界最強国を決める団体総合で、予選トップ。加納実男子監督のメガネの奥の目が笑っている。「得点の出方がインフレ現象でしたが、1位通過は予想通り。最初の跳馬で勢いに乗れました」。
いきなり、跳馬で魅了した。1番手は3大会連続出場の塚原。団体1本に絞ったベテランが9・425をマークし流れをつくる。続く初出場の4人に余裕が生まれ、全員が9・5以上の演技を披露。昨年まで弱点だった種目で2位に入り、不安はすべて吹き飛んだ。
日本は、60年ローマ大会から体操男子最多の五輪団体5連覇。小野喬、遠藤幸雄、加藤沢男、そして塚原直也の父・光男…世界に名を残す名選手を輩出し、一時代を築き上げた。しかし、76年モントリオール大会を最後に、金メダルから遠ざかる。『復活』の2文字が合言葉になっていた。
01年に都内に国立スポーツ科学センター(JISS)が完成すると、施設内の体操場を最大限に利用。協会費をつぎこんで、各国際大会で使用する器具をそれぞれ購入した。昨年の世界選手権では、4大会ぶりの銅メダルに結びついた。今回のアテネ五輪前にはオランダ製の器具を買い揃え、本番と変わらない環境で練習を繰り返した。
確固たる自信を持ち、いざ決勝の舞台に立つ。「団体総合が最大のチャンス。ボクらの力を出し切れば中国に勝てる」と塚原は言い切った。昨年の世界選手権を制したライバル中国は、4位と出遅れた。予選の得点は決勝に持ち越されないが、審判団に日本強しを印象づけた。92年バルセロナ大会以来のメダル獲得、そして表彰台の頂点へ。夢を現実にしてみせる。
★個人&種目別★
団体予選の結果によって、個人総合と種目別の決勝進出者が決まった。日本勢は昨年の世界選手権で個人総合銅メダルの冨田が予選3位、米田が10位で個人総合に出場。種目別は跳馬以外の5種目に残り、冨田と中野が最大の3種目に臨む。「スタートがよかったので、乗っていけましたね」とはエースの冨田。また、昨年の世界選手権であん馬&鉄棒の二冠に輝いた鹿島は、あん馬だけが決勝に残った。「すごく緊張したけど、いい演技ができました」。84年ロス大会の具志堅幸司(つり輪)、森末慎二(鉄棒)以来の種目別金メダルへ自信を見せた。
| ★個人・種目別の決勝進出者★ | | | 個人 | ゆか | 跳馬 | つり輪 | あん馬 | 平行棒 | 鉄棒 | | 冨田 | ○ | | | ○ | ○ | ○ | | | 米田 | ○ | ○ | | | | | ○ | | 鹿島 | | | | | ○ | | | | 中野 | | ○ | | | | ○ | ○ |
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★池谷幸雄★
日本チームは予想以上に点数が出ていましたね。去年の世界選手権でメダルを獲得したことで、審判も強いというイメージで見ているのでしょう。そうでなければ、あんな点数は出ませんよ。
決勝は6−3−3制になるのでプレッシャーがかかるし、1人1人の役割が重要になる。でも予選の演技を見る限り、みんな安定しているので、過度な五輪の重圧は感じません。
予選は4人が成功しなくちゃいけないけど、決勝は3人が成功すればいい。確かに1人もミスは許されないけど、成功する確率が上がるとも言えるんです。予選で得点トップの日本には、有利に働くのではないでしょうか。五輪が始まる前はよければ銀かなと思っていたけど、金メダルが近づいてきましたね。(元五輪メダリスト)
★世界王者・中国はつまずいて4位
昨年の世界選手権団体金メダルの中国は、予選4位とつまずいた。得点源の李小鵬がけがのため、出場種目を制限。世界選手権個人総合2位の楊威も精彩を欠き、あん馬のスペシャリスト、肖欽も失敗した。黄玉斌コーチは「きょうはいい演技ができたとは言えない。肖欽が(あん馬の)種目別に残れないとは…」と話した。
★競技方式★
団体総合予選は、個人総合と種目別の予選も兼ねる。団体総合は上位8チームが決勝へ。個人総合は24人、種目別は8人が決勝に進むが、1カ国・地域2人まで。決勝は予選の記録は持ち越さず、新たにスタートする。団体総合予選は各種目とも、チーム登録6人のうち5人が演技し上位4人の得点合計で争う「6−5−4制」。決勝は各種目の演技者が3人となり、3人の全得点がチーム得点となる「6−3−3制」で実施する。
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