女子日本代表、オランダ女子代表との練習試合2−0で快勝
【オランダ・ザイスト7日=ロビン・ストックス通信員】なでしこジャパンの勢いは止まらない!五輪サッカー女子日本代表が6日、オランダ女子代表と練習試合を行い、2−0で快勝した。『仮想スウェーデン』と位置付けた第2戦で、FW大谷未央(25)=TASAKI=が2得点。エースFW沢穂希(25)=日テレ=も約3カ月ぶりの代表戦で存在感を発揮した。チームは7日にアテネ五輪初戦スウェーデン戦の会場、ボロスに向かった。〔写真:練習の合間に水分補給するサッカー女子日本代表。試合後、オランダからボロスに移動した=共同〕
★大きな手応えつかむ
いよいよ『打倒スウェーデン』が現実味を帯びてきた。もう完全に怖くはなくなった。“なでしこ”の花がオランダ名物のチューリップを押しのけて?咲き乱れた。
「すごくいい出来ではないが、悪くはない。70点ぐらい。けが人も戻ってきたし、この試合の課題を修正して初戦を戦いたい」
どんよりとした雲のすき間から、白夜の光がわずかにさし込み、心地よい風が吹く。上田監督は不満な内容に口元を引き締め直したが、そこに大きな手応えをつかんだのも確かだ。
FIFAランクは日本の13位に対して、オランダは15位。W杯や五輪のメジャー大会に出場経験もないが、欧州特有の体格とパワーが売り物だ。7月30日のカナダ女子代表戦に続く『仮想スウェーデン』第2弾。前回と違うのは、アテネの深い芝に似たピッチだという点だった。
まさに仮想本番。前半から日本が中盤を制圧した。同36分にFW沢が競り勝ったボールをFW荒川がGKの動きを見て冷静に横パス。フリーのFW大谷が無人のゴールへ流し込んだ。後半にも大谷が追加点を決めて2−0で快勝した。
勝利だけではない。一番大きな収穫は沢の復活だ。4月のアテネ五輪アジア予選決勝の中国戦以来となる約3カ月ぶりの代表戦で存在感をみせつけた。
「久しぶりにやったけど、練習もしてたし、体力的に問題はなかった。ボールもどんどんつながったし楽しかった」。沢を起点とした攻撃はコンビネーションも問題なかった。先制点の場面でもその冷静な判断が起点になった。
「オフサイドも多かったし、無駄にファウルを与えてピンチになることが多かった」と上田監督。オフサイドの数は8。日本の狙いはスピードが弱点の欧州DF陣の裏へ抜け出る動きだった。課題は残したが、ピークは五輪本番にもっていけばいい。
チームは7日、ボロスに向かった。“なでしこジャパン”が11日、いよいよ03年W杯準優勝の強豪スウェーデンとの大一番に挑む。
★7・30カナダ戦VTR
仮想スウェーデンと位置づけた強化試合の第1戦。先発の平均身長は日本より7・6センチ高く、展開するパワーサッカーにスタイルをダブらせた。日本のFIFAランク13位に対して11位の格上。それでも、前半9分にFW大谷が先制のPKを決め、同11分にはDF川上の右からのクロスに、また大谷が頭で合わせて2点目。後半はオウンゴールで加点し、3−0で快勝した。昨年の米国W杯で日本を3−1で破っていたカナダ女子代表・ペッレルード監督は「半年前よりも格段にうまくなった」と日本の急激な成長ぶりに脱帽した。
★打倒スウェーデンで4強が見える?
14日に対戦するナイジェリアはFIFAランク25位と格下で、取りこぼさないことを前提にすれば、11日のスウェーデン戦が大一番になる。同じ決勝トーナメントに進出できるとしても直接対決の○と●では大違いで、E組1位なら準々決勝の相手はG組3位となり豪州が有力。一方、E組2位だと相手はF組1位となり、ドイツか中国になる可能性が高い。豪州はFIFAランク16位の格下だが、ドイツは同1位、中国は同5位という世界大会上位の常連国で、できるなら対戦は避けたいのが本音だ。
★スウェーデン
FIFAランク4位の強豪。W杯は91年第1回大会から連続出場し優勝1度、準優勝1度。五輪は正式競技となった96年アトランタ大会から3大会連続出場。過去2大会は1次リーグ敗退。現在のチームの核はFWリュングベリ。昨年のW杯決勝で先制点を決めるなど小柄ながら勝負強さが光る。日本との対戦はアトランタ五輪直前の96年7月、日本が1−3で敗れて以来。通算成績は日本の1分け4敗。
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