小野見参! 山本ジャパンについに真打ち登場
サッカーの五輪代表直前合宿が3日、ドイツ・ニュルンベルクでスタート。男子日本代表に待ちに待った『真打ち』が登場した。オーバーエージ(24歳以上)枠のMF小野伸二(24)=フェイエノールト=がその人。山本ジャパンに合流した2日夜には、仲間1人1人に「よろしくお願いします」と律義に握手。3日の初日は別メニュー調整となったが、“主将”として早くもチームメートの心をガッチリとつかんだ。〔写真:オーバーエージの小野=左=が合流。早くも仲間の心をつかみ、チームに笑顔が広がった〕
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山本ジャパンの『真打ち』はひまわりのような笑顔でやってきた。山本監督は思い続けたまな弟子の登場に「小野が入ってようやく18人。気持ちも充実してきました」とほおが緩む。3日のドイツ合宿初日。別メニューながら1つのピッチ上でランニングする小野を頼もしそうに見つめた。
2日午後9時42分。小野が搭乗したアムステルダムからの便が遅れ、チーム便から少し遅れてのニュルンベルク入り。すでにチームメートが座席についていたバスに、期待の小野は最後に乗り込んだ。
「よろしく! よろしくお願いします!」
オランダ1部で活躍する大先輩。しかし、ふん反り返ることなく、最前列から最後列まで選手、スタッフ1人1人に握手を交わしながら歩いた。FW平山ら初対面の年下選手にも、CMでおなじみの人なつっこい笑顔で頭を下げた。
7月16日の最終メンバー発表直前まで、所属のフェイエノールトとの交渉は難航。ゴーサイン後も今度は合流時期をめぐり、同30日のベネズエラA代表戦に出場させたい日本サッカー協会とエースを直前まで手放したくないフェイエ側が衝突した。
チームにとっても、小野にとっても待ちに待った“融合”だ。度重なるけがで、4年前のシドニー五輪はメンバー落ちの屈辱を味わった小野の思いは熱い。
「10日あるんで、コミュニケーションを大事にしてどんどんやっていきたい」。山本監督から送られていた3月の五輪アジア最終予選からの計14試合、1260分のビデオは全巻チェック済みだ。チームメートの顔と名前もインプット。ニックネームは同じオーバーエージのGK曽ケ端(鹿島)から情報収集した。
1人部屋だが、3日朝には一番乗りの早起きで選手が集まるリラックスルームへ直行。ビデオ分析に熱中する姿を目にした山本監督は「年寄りは早起きだからね」と冷やかしながらも、“主将”としての自覚に思わずうなずいた。
「いいチーム。僕はどこに入れるのかなあ。メダルを頭の片隅におきながら 1試合1試合集中してやっていきたい」
冗談を交じりの小野の頭には、36年ぶりの栄光をつかむ青写真は描かれている。4年越しの夢。チームをメダルへと導く覚悟はできている。
★GK曽ケ端は「一番長い誕生日」
GK曽ケ端(鹿島)は同じオーバーエージ選手の小野の合流にニッコリ。A代表のW杯アジア1次予選、3月31日のシンガポール戦遠征から「アテネで頑張ろうな」と誓いあっていた。「伸二もこれまでの悔しさがあるから五輪の思いは強いと思う」。ドイツ入りした2日は25歳の誕生日。移動と時差の関係で24時間以上の「8月2日」を過ごし、「一番長い誕生日でした」と満足そうだった。
★田中達は別メニュー
FW田中達(浦和)は7月30日のベネズエラA代表戦で痛めた右足の状態が悪く3日の練習は別メニュー。「まずは治すことが最優先」(山本監督)という方針で6日の練習試合(対戦相手未定)の出場も微妙だ。小野とは浦和入団時に半年間だけともにプレー。「パスについていけるか分からないけど、あのときより僕も動けるようになったし、違いを見せたい」と意気込んでいた。
◆FW平山(筑波大)「さわやかですね。小野さんは包容力があるって感じ」
◆FW大久保(C大阪)「A代表のこととか話しました。海外でやってるし、やっぱ違いますね。やりやすいです」
◆DF茂庭(FC東京)「面倒見がいい人なんで、初対面の選手でも2、3日もすれば大丈夫。W杯を経験しているのは大きい」
★イタリアにもピルロ合流
イタリア五輪代表は3日、オーバーエージのMFピルロ(ACミラン)が合流。ジェンティーレ監督は「彼はミランのポジションでやらせる。そのために、フォーメーションを変更する」とピルロをボランチ(守備的MF)に配置し、チームの中心にすえることを明言した。同監督は「われわれは68年間、表彰台に乗っていない。メダルを取れたら奇跡だ」と優勝候補としての評価にも油断禁物を強調した。
(坂本万里雄)
★女子日本代表は
2日からオランダ合宿を開始した女子代表は3日、セットプレーを中心に練習。CKからミドルシュートを狙うなど数パターンを試した。上田監督は「やっぱり秘密にしたいね」と解説を自粛。2日から全体練習に復帰したFW沢、MF山本については「何日かあれば大丈夫」と6日のオランダ代表との練習試合に出場させる意向を示した。
(ロビン・ストックス通信員)
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