五輪日本代表、ドイツ・ニュルンベルクへ出発
アテネ五輪に出場するサッカーの男子日本代表が2日、成田空港から合宿地のドイツ・ニュルンベルクへ出発した。決勝まで進めば、この日から27日間の長期戦。厳しい戦いの中、過度のストレスがかかることは必至だが、山本昌邦監督(46)は異例の“ファミリータイム”を計画していることが判明。約80人の大応援団との交流でストレスを解消し、36年ぶりのメダル獲得を実現させる。〔写真:五輪サッカー男子日本代表が直前合宿地のドイツへ出発。妻帯者にはアテネで楽しみが待っている?=撮影・原田史郎。同下:ファミリータイムとは粋な計らい。山本監督はかつてないプランを温めている〕
★36年ぶりのメダル獲得へ“ファミリータイム”導入
約100人のファンに見送られ、山本ジャパンが、ついに欧州の地へ飛び立った。「いつも通り、さわやかに目覚めました。36年の先の夢をしっかり追いかけるために、開幕に向けて気持ちをしっかり持っていきたい」。搭乗ゲート前で、山本監督は緊張した顔で旅立ちの決意を口にした。68年メキシコ五輪以来となる36年ぶりのメダル獲得へ。同監督は“粋な計らい”で夢の実現を目指す。それが“ファミリータイム”の導入だ。
日本は過去のW杯、五輪など、基本的に大会期間中は外界との接触を遮断するのが通例だった。ところが、山本監督は「ストレスを取り除くのも大切」が持論。規制が厳しく、宿舎内での面会は微妙だが、機会を設けて最高のリラックスタイムを設ける意向を固めている。
23歳以下で構成される五輪代表だが、オーバーエージ(24歳以上)の小野以外にも阿部、松井ら既婚者が6人。前回00年シドニー五輪はDF松田(横浜M)だけだった。親族らが参加する応援ツアーに、ほぼ全選手が申し込みを完了。その数は計約80人にのぼり、10日に初戦の地テッサロニキ入りする。一般向けの観戦ツアーの売れ行きが伸び悩む中、親族らの応援はシドニー以上の盛り上がりを見せている。
98年フランスW杯でのフランス代表は家族との面会規制を撤廃し、優勝した。02年日韓W杯でイングランド代表は全面禁止し、8強にとどまった。それだけ、家族の支えは重要になっている。
「6試合フルに戦うことで、アテネ経由でドイツ(W杯)につなげていきたい」と山本監督。夢のファイナル進出へ。日本の悲願は“家族愛”がもたらす。
★闘莉王、50枚もの大量のDVDを持参“長期戦対策”
DF闘莉王(浦和)は50枚もの大量のDVDを持参した。「決勝までの予定なんで」と“長期戦対策”の理由を真面目に説明。ギリシャには11日にブラジルから父パウロさんが駆けつける予定だ。渋谷幕張高時代の恩師・宗像マルコス監督に、初めて飛行機に乗る父の“付き添い”も依頼済み。「とにかく、けがをしないで本番にいってほしい」とエールを送る宗像監督。最愛の父のためにも、闘莉王の視線の先にはメダルしかない。
(成田空港)
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