女子の日本vsカナダ、親善試合なのに異例のPK戦アリ

 アテネ五輪の壮行試合となる30日の日本女子代表−カナダ女子代表(国立、午後4時半キックオフ)に異例のPK戦が導入されることが27日、明らかになった。上田栄治監督(50)が要望したもので、90分間を終えて同点の場合に特別に実施される。夢のメダルがかかる決勝トーナメント突破に向けて、PK戦の経験がない『なでしこジャパン』に最高の五輪シミュレーションが用意される格好だ。〔写真右:強烈なシュートを放つエース澤。だが、五輪サッカー女子代表はPK戦の経験がなく、せっかくならカナダ戦は引き分けてみる?。同下:PK戦とくれば、カギを握るのがGK。小野寺もこんな感じでいきますか

 決戦の地、アテネへの壮行試合に真剣勝負が導入される。公式戦以外では異例となるPK戦の実施。要望したのは、日本女子代表を率いる上田監督だった。

 「今のチームにはPK戦の経験がない。本番では盲点になる。たくさんのファンが入りプレッシャーがかかる状況で、何とかPK戦を経験させたい…と頼まれましたので急きょ調整しました」

小野寺 日本サッカー協会の平田竹男GS(44)が舞台裏を明かした。同監督は前日26日に1次リーグ初戦(8月11日)で対戦する強敵スウェーデンの視察から帰国。平田GSに電話で成果を報告するとともに、史上初のダブル壮行試合(当日第2試合=五輪日本男子代表vsベネズエラA代表)で大観衆が予想されるカナダ戦での試合方式変更を直訴していた。

 アテネ五輪では、決勝トーナメントに入ると90分間を終えて同点の場合は(1)15分ハーフの延長戦(2)それでも同点ならばPK戦−で勝敗を決める。シドニー五輪の準々決勝で日本男子が米国に苦杯をなめたように、PK戦に突入する確率も高い。PK戦経験の有無はメダルに直結してくる。

 最初のハードルとなるスウェーデン戦は、視察した指揮官の眼前で弱点をさらけ出してノルウェーに大敗(0−4)を喫した。「勝てない相手ではない」という机上の分析は確信に変わり、膨らんだメダルへの手応えがPK戦シミュレーションにつながった。勝てば最高の船出となるカナダ戦だが、引き分けても『収穫』は十分にある。

藤江直人

★PK戦

 英語でPenatly(Kick) Shootoutという。試合が同点で終わった場合に決着をつけるための方法。ゴールから11メートル離れたペナルティーマークから交互に蹴り、両チーム5人が蹴り終わったところでゴール数が多い方が勝となる。5人蹴って同点の場合、6人目以降はサドンデス方式で決着がつくまで繰り返す。1970年7月の国際サッカー評議会の会議によって、それまでの抽選による方法に代わって採用された。

★30日には入場者にプレゼントも

 30日のカナダ戦では大会ロゴと男女の各対戦カードをあしらわれた「オリジナルプチタオル」がファンに無料で配布される。午後3時から国立競技場の青山、千駄ヶ谷、代々木の各入場門で先着2万人に手渡される。また、当日は日本女子代表と親交が深く、携帯メール仲間でもある後藤真希らハロープロジェクトのアイドルも集結。黄色い声援を送る予定。


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