小野伸二の合流、ドイツ直前合宿になることが正式決定

小野 山本ジャパンにまた逆風!五輪サッカー男子日本代表にオーバーエージ(24歳以上)招集されるMF小野伸二(24)=フェイエノールト=の合流が、8月初旬のドイツ直前合宿になることが22日、正式決定した。山本昌邦監督(46)は30日のベネズエラA代表戦(国立)の参戦を熱望していたが、フェイエ側との交渉が決裂した。21日の韓国五輪代表戦で負傷したMF今野泰幸(21)=FC東京=も離脱濃厚…。36年ぶりのメダルに向け、すべては乗り越えなければならない壁だ。〔写真:オーバーエージ選手のMF小野はアテネ五輪ぶっつけ本番。山本ジャパンにまた逆風だ

★フェイエ側、早期合流を一蹴

 もう覚悟を決めるしかない。山本監督はエースがぶっつけ五輪という結論を突きつけられた。「やはり難しいということ。こういう中でやりくりするしかない」

 韓国五輪代表戦を終えたソウルから帰国。その足で埼玉県内で行った練習後、ただ苦笑いを浮かべるしかなかった。FW高原(ハンブルガーSV)は結局、肺動脈血栓塞栓症で招集を見送った。そして今度は小野の早期合流交渉が頓挫した。

 日本サッカー協会は小野が所属するフェイエ側と、30日のベネズエラA代表戦出場の許可を求め交渉。「オーバーエージ選手の合流がいつになるかがチームの出来を左右する」という山本監督の要望を受けたものだ。田嶋技術委員長がマルク・ウォッテTDに書面で再三早期合流を求めたが、フェイエ側はこれを一蹴。韓国五輪代表戦後の21日深夜、同技術委員長と会談した山本監督が「合流は8月2日」を受け入れた。

 ドイツ・ニュルンベルク合宿中は、地元アマチュアクラブとの練習試合程度しか組めず、小野は実戦でU−23組との“融合”を果たすことなく五輪に挑むことが決定。8月12日のパラグアイ戦は“ぶっつけ”でピッチに立つことになる。

★パラグアイの『ダミー作戦』警戒

 山本監督が1次リーグ同組のパラグアイの『ダミー作戦』を警戒した。26日の韓国戦(ソウル)のメンバーが、主力と大幅に違うとの情報を入手。当初は1泊2日の弾丸ツアーで韓国入りする予定だったが、「ニセモノを見てもしようがない。ちゃんとしたメンバーが来てくれるといいんですが」と困惑気味だった。

埼玉県

五輪男子サッカーのメダル

 過去20大会で優勝経験国は15カ国におよび、特定の国に金メダルが偏ってはいない。最多優勝はハンガリーの3度。意外にも南米2強のブラジル、アルゼンチンに優勝はない。勢力変遷は(1)欧州・南米(08−48年)(2)東欧(52−80年)(3)欧州・南米・アフリカ(84−00年)の流れ。アジア勢のメダルは68年メキシコ大会銅の日本だけ。北中米・カリブ海勢、オセアニア勢はメダル経験なし。

★68年メキシコ五輪・日本の銅メダル

 64年東京五輪で8強入りした日本は、標高約2300メートルで行われる五輪に備え、標高約1800メートルの長野・入笠高原で合宿するなど必勝態勢を敷いた。1次リーグはナイジェリアに○3−1、ブラジルに△1−1、スペインに△0−0の1勝2分けで突破。準々決勝はフランスに○3−1、準決勝はハンガリーに●0−5も、3位決定戦でメキシコに○2−0で銅メダルを獲得。釜本が7得点で得点王に輝いた。

五輪サッカー・メダル獲得国
開催国
08 ロンドン 英国 デンマーク オランダ
12 ストックホルム 英国 デンマーク オランダ
20 アントワープ ベルギー スペイン オランダ
24 パリ ウルグアイ スイス スウェーデン
28 アムステルダム ウルグアイ アルゼンチン イタリア
36 ベルリン イタリア オーストリア ノルウェー
48 ロンドン スウェーデン ユーゴスラビア デンマーク
52 ヘルシンキ ハンガリー ユーゴスラビア スウェーデン
56 メルボルン ソ連 ユーゴスラビア ブルガリア
60 ローマ ユーゴスラビア デンマーク ハンガリー
64 東京 ハンガリー チェコスロバキア 東ドイツ
68 メキシコ ハンガリー ブルガリア 日本
72 ミュンヘン ポーランド ハンガリー ソ連・東ドイツ
76 モントリオール 東ドイツ ポーランド ソ連
80 モスクワ チェコスロバキア 東ドイツ ソ連
84 ロサンゼルス フランス ブラジル ユーゴスラビア
88 ソウル ソ連 ブラジル 西ドイツ
92 バルセロナ スペイン ポーランド ガーナ
96 アトランタ ナイジェリア アルゼンチン ブラジル
00 シドニー カメルーン スペイン チリ


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