山本ジャパン「仮想パラグアイ」の7・30ベネズエラ戦

右は男子代表の山本監督、左は女子代表の上田監督 日本サッカー協会は23日、アテネ五輪壮行試合となるキリンチャレンジ杯の日程を発表した。男子は7月25日にU−23豪州代表(長居ス)、同30日にベネズエラA代表(国立)と対戦。格上ベネズエラA代表戦は、本大会をにらんだ『仮想パラグアイ戦』で南米対策となる。〔写真:サッカー男子は7月30日にベネズエラA代表戦。右は男子代表の山本監督、左は女子代表の上田監督

 栄光へ、山本ジャパンが攻めの姿勢を貫く。

 「厳しい相手と試合を繰り返すことでわれわれは成長してきた。その仕上げとして戦える。本番ではやりがいのあるグループに入った。勝って向かいたい」。U−23豪州代表、ベネズエラA代表との対戦が決まった。山本監督の表情に強い決意がほとばしった。

 格下相手に勢いを付けるのが通例の壮行試合だが、同監督はあえて格上を希望した。マッチメークを仕切る日本協会・平田GSも「壮行試合はデザートのようなものと思ったが、希望を聞いてビックリした」という。

 一緒に五輪に出場する豪州は、パルマで中田から定位置を奪ったMFブレシアーノら欧州でプレーする有名選手をそろえる。そして注目すべきは、ドイツW杯の南米予選でコロンビア、ウルグアイと強豪を立て続けに破っているベネズエラA代表戦だ。

 「さすがに強すぎる…と(監督に)断られると思った」と平田GS。欧州勢、アフリカ勢との対戦を経験している山本ジャパンだが、02年8月の発足以来、南米勢との対戦はない。五輪本番の初戦(8月12日)はパラグアイ戦。ベネズエラA代表戦はまさに『仮想パラグアイ戦』で、南米対策のヒントをつかむ戦いになる。

 小野、高原、曽ケ端で調整するオーバーエージ(24歳以上)選手が、初めてそろう試合になる可能性も大。山本監督は「このゲームに向けてコンディションを高めてくれれば」と位置付ける。

 「本番に向け、サポーターに夢を描いてもらえるような試合をしたい」と山本監督。目標はあくまで36年ぶりのメダル。山本ジャパンは強気に夢を追い求める。

★ベネズエラ★

 1926年協会創立。1952年FIFA加盟。W杯出場歴はなく五輪は1度(80年)出場。西武・カブレラ、巨人・ペタジーニの母国としても知られ、南米で唯一、サッカーよりも野球が盛んな国。98年フランスW杯の予選は9カ国中の最下位、02年日韓W杯の予選は10カ国中9位。06年ドイツW杯の予選は7試合終了時点、3勝1分け3敗で首位と勝ち点3差の6位(10カ国中)と健闘中。リカルド・パエス・モンゾン監督。最新FIFAランクは50位(日本は23位)。

★アテネ対策で国立の芝「30ミリ以上」に

 男女の壮行試合が行われる7月30日、普段は20ミリ前後の国立の芝を30ミリ以上まで伸ばすことになった。長居ス、豊田ス、さらに合宿地も同様の措置がとられる。ギリシャのスタジアムは山本、上田両監督の視察により、軒並み芝が日本より長いことが判明しているためだ。さらに同日は審判もFIFAレフェリーを招請し、選手に国際基準を身をもって体験させることになった。


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