山本ジャパンに朗報!草薙球場で元気な高原見〜っけ!

 元気です! アテネ五輪も大丈夫! オーバーエージ(OA)枠でのアテネ五輪出場が期待されるFW高原直泰(25)=ハンブルガーSV=が15日、静岡草薙球場で行われた横浜−巨人戦を観戦。先月の肺動脈血栓塞栓症発症以来、初めて公の場で元気な姿を見せた。所属事務所側も五輪開催の8月復帰が可能との見通しを明かし、回復は順調。すでにトレーニングを再開するなど、メダル獲得を目指す山本ジャパンに、何よりの朗報が届いた。

 サッカー日本代表に、思わぬところから、朗報が届いた。この日、草薙球場で行われた横浜−巨人戦。満員のスタンドのバックネット裏には、どこかで見た姿が…。

 「高原だ!」、「タカじゃない?」。肺動脈血栓塞栓症発症から、初めて公の場に姿をあらわしたその姿に、地元・静岡のファンが騒然。慌てて放送ブースに“避難”する高原。日本のエースは、プライベートで野球観戦ができるほど、体調は回復していた。

 「8月にはサッカーができる? できるんじゃないの」。高原に代わり、所属事務所『メディオ』の八木秀一郎社長(43)が明かした。アテネ五輪については「正式な話はまだきてないから」としたが、五輪開催の8月には、十分試合出場が可能との見通しを、高原サイドが初めて示したことになる。

 A代表の英国合宿に参加中だった5月下旬、肺動脈血栓塞栓症を再発。完治まで約2カ月を要した2年前よりも症状は軽く、フランスでの入院治療から今月11日に極秘帰国。すでに投薬治療で血栓は消え、長時間のフライトも可能となった。

 さらに、八木社長は「ボチボチ体も動かしてる」と、トレーニングを再開していることも証言した。病気の再発で普通なら、トレーニング再開には慎重になるところだが、順調な回復ぶりが自信を生んだ。関係者によると、接触プレーが生じる実戦メニューは控えているものの、ボールを使った練習も始めているという。

 メダル獲得の切り札に高原招集を五輪代表に熱望する日本協会側も、アテネ五輪出場に向けて、全力を注ぐ意向だ。「何もない状況ではOKだったが、あれ(病気)が起こってからはクラブと話をしていない」と田嶋技術委員長は再度、HSV側に確認の必要があると見解を示した。また「(高原に)プレッシャーはかけたくない」と治療が再優先で、合流時期などは定めていないが、この順調な回復ぶり。8月上旬の欧州合宿はもちろん、7月6日からの石垣島合宿参加への期待も膨らむ。

 「3人(高原、小野、曽ヶ端)以外は、山本(監督)は名前を出していない」と同委員長は現時点で、山本監督が代替選手を考えず、高原にすべてをかける方針でいることを改めて明言した。近く、山本監督も高原と直接会談する。大久保、田中達ら、多彩なFW陣に頼もしい“兄貴”の復活。山本ジャパンに、これ以上の吉報はない。

★オーバーエージ枠とは

 23歳以下で構成する五輪代表メンバー中、各国3人のオーバーエージ(24歳以上)選手を登録することができる。96年アトランタ五輪から導入された制度。日本はアトランタ五輪で枠を使わなかったが、00年シドニー五輪ではGK楢崎(名古屋)、DF森岡(清水)、MF三浦淳(横浜M=現東京V)の3人が招集され、8強進出の原動力となった。

★高原と五輪

 00年シドニー五輪に高原は21歳で出場。予選リーグ第1戦の南ア戦に先発フル出場。同点弾と逆転の決勝ゴールを決め、日本の決勝トーナメント進出に貢献した。決勝トーナメント1回戦の米国戦は先発フル出場し、1点を挙げたが、試合はPK戦で負けた。高原は大会通算3得点で実力を世界にアピールした。


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