Lリーグ開幕、女子代表・上田監督も熱い視線

FW永里 今季から2部制に再編された日本女子サッカーリーグ(Lリーグ)が13日、開幕。連覇を狙うTASAKI、2季ぶり優勝を目指す日テレベレーザはともに順当勝ちした。この日、アテネ視察から帰国した日本女子代表の上田栄治監督(50)は、日テレvs大原学園の平塚競技場を訪れ、メダル獲りへの秘策を練りながらヒロインたちの激闘を見守った。〔写真:王座奪回を目指す日テレが白星スタート。FW永里も果敢にゴールを狙った=撮影・佐藤雄彦。顔写真は日本女子代表・上田監督

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 成田空港からの距離およそ150キロ。移動手段は在来線の乗り継ぎだった。ギリシャから帰国したばかりの上田監督の心は、平塚競技場へと飛んでいた。

上田監督 「ベレーザ(日テレ)が気になりますからね。沢(MF)とも話がしたいし」

 その脳裏には、夢のメダル獲りへの青写真が描かれている。自らが出席した9日のアテネ五輪組み合わせ抽選会で、8月11日に昨年W杯準優勝のスウェーデン、14日にナイジェリアと戦うことが決まった。2位までが無条件で準々決勝に進めるが、指揮官の狙いは1位通過だ。

 「1位だと準々決勝の相手がG組の3位。2位ならF組1位。1位の方がチャンスが広がるので、そこにピークを持っていきたい」

 G組3位はFIFAランク16位の豪州(日本は13位)が有力。F組1位はドイツ(同1位)か中国(同5位)。この差は大きい。7月24日に首都ストックホルムでシドニー五輪の女王ノルウェーと壮行試合を行う情報をキャッチした。「弱点を見つけてきたい」と直接視察に赴く予定だ。

 今月21日からの日本女子代表合宿(福島県)では、国際舞台における審判の判断基準を学ばせるため、02年W杯で笛を吹いた上川徹氏(40)を講師に招く。右ひざの故障でリハビリ中の沢も受講させる予定で、いよいよ五輪モードに突入する。

 「決勝点を決めた酒井がよかった。沢のリハビリも順調だ」。運命の初戦まであと58日。上田監督の笑顔が、日増しに膨らむ手応えを物語っている。

藤江直人

★荒川は不完全燃焼

 開幕戦を勝利で飾った日テレだが、日本女子代表がアテネ切符を獲得した4月の北朝鮮戦のヒロイン、FW荒川は不完全燃焼だった。「1試合1ゴールが目標だったので」。東京・練馬中央通り商店街にある実家のラーメン店「元祖札幌や」では、7月1日にみそ、しょう油、塩の各ラーメンと餃子の『祝アテネ100円セール』を実施するとのこと。「次は頑張ります」と気持ちを切り替えていた。

 ◆決勝弾を決めた日テレMF酒井 「1試合1試合がアテネにつながっていると思うので、これからもLリーグの中で常に世界を意識して戦っていきたい」

★大谷決めてTASAKIは快勝発進

 2連覇を狙うTASAKIは順当に白星発進。日本女子代表FW大谷の先制ゴールなどで宝塚に2−0快勝した。9日にはアテネ五輪の組み分けも決まり、大谷を含めた5人の代表選手が気合の入ったプレーを披露した。初戦で強豪スウェーデンと当たるが、日本女子代表MF川上は「自分たちがどれくらい成長したか見てみたい。やっぱり2勝したいですね」と1次リーグ1位突破に標準を合わせた。

★アテネ五輪女子サッカー

 男子と同じく8月13日の五輪開会式に先がけ11日にスタート。決勝と3位決定戦は26日に行われる。3カ国ずつ2組(E、F組)、4カ国1組(G組)の計3組に分かれて1次リーグ。E、F組の2位までと3位同士の成績上位チーム、G組の3位までの計8カ国が決勝トーナメントに進出する。

★スウェーデン
 世界大会の常連国。W杯は全4度出場。91年の第1回中国大会で3位、昨年の米国大会で準優勝している。五輪は正式種目となった96年アトランタ、前回00年シドニーともに1次リーグ敗退。今回が3大会連続3度目の出場。日本との対戦成績は4勝1分け。最新FIFAランク4位(日本は13位)。


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