女子代表・川上直子は赤スパイクで右サイド駆け上がる

川上直子 アテネ五輪アジア予選開幕まであと2日。初戦の18日のベトナム戦(駒沢)に向け、女子日本代表の最終調整も熱が入ってきた。2大会ぶりの切符をかけ、持久力を武器に右サイドからチャンスを演出するのがMF川上直子(26)=TASAKI、1メートル56、50キロ=だ。〔写真:日本女子代表の川上は、右サイドからチャンスを演出する

 疾風のごとく右サイドを駆けあがる。チーム1小柄な身長1メートル56は、街で会ってもサッカー選手には見えない。ピッチに立てば、右サイドバックとしてアジア予選突破のキーウーマンだ。

 サッカーは小学校1年のとき、2歳上の兄の影響で始めた。現在はプロ契約する男子選手と違って2足のワラジ。昼間はOLとして兵庫・神戸市内の田崎真珠(TASAKI)の総務部に勤務する。

 「仕事は朝8時から午後2時半まで。そして4時から練習です」。練習場までのバス移動も貴重な睡眠時間。毎日クタクタになりながらも、女性らしく欠かさないのがネールアート。この合宿中は控えているが、指先はいつもキラキラと輝いている。

 アテネでも輝きたい。スパイクの色も女性らしくこだわっている。出場権を得た昨年のW杯予選プレーオフで使用していた「赤」。途中「青」に変えてみたが、今合宿から縁起をかついで「赤」に戻した。

 「男子の活躍が励みになっています。私たちも…」。日本代表としてこれまで34試合に出場。心肺機能はチームでも断トツの1位。アジア予選がどんな死闘になっても絶対に負けない。

稲垣博昭

★アテネへの道★

 女子サッカーのアテネ五輪アジア予選は18日、東京と広島で開幕する。11チームが参加し、アテネ行きの切符は2枚。A−Cの3組に分けた1次リーグ各組1位と、2位のうち最も成績のよい1チームが準決勝に進み、これに勝ったチームが五輪出場権を得る。

★女子の歴史★

 日本の女子サッカーは80年に初めての大会となる全日本選手権が開催された。以降、原則的に毎年行われている。

 89年には日本女子リーグ(現Lリーグ)が6チームによってスタート。91年には第1回W杯の開催もあって、女子リーグに新たに4チームが加わり10チームに増えた。また、ノルウェー代表FWメダレン(日興証券)ら世界的なスター選手も来日し、リーグのレベルを引き上げた。

 現在のLリーグはTASAKI、日本テレビなど12チーム。日本サッカー協会への女子登録選手数は、小学生から大学生を含め全国で2万人を突破。チーム数も1000チームを超えている。

★北朝鮮チームが来日

 女子サッカーのアテネ五輪アジア予選に出場する北朝鮮チームが15日、福岡空港着の中国東方航空機で来日。試合会場の広島に移動した。日本のライバルとなる北朝鮮は、順当ならば24日の準決勝で日本と五輪出場権を懸けて対戦する。


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