アテネ決めた大久保、新たな試練のジャパン落選
アテネ五輪出場に貢献したU−23日本代表FW大久保嘉人(21)=C大阪=が、ジーコ監督の逆鱗にふれ、W杯アジア1次予選シンガポール戦のメンバーから除外された。2月の茨城・鹿嶋市での代表合宿中に起こしたキャバクラ事件の代償は、高くついた。日本のヒーローから一転して、新たな試練。まさに、天国から地獄だ。〔写真右:五輪予選の活躍から一夜明け、C大阪の練習グラウンドで走り込む大久保。でも、A代表からは除外…無断外出の代償は大きかった=撮影・南厚子。同下:英雄が一転して反省。報道陣に囲まれ、大久保=右=は処分についての心境を語った〕
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五輪代表をアテネへと導いた活躍も“恩赦”の対象にはならなかった。大久保は帰阪途中の新幹線で、日本協会の田嶋技術委員長から電話で処分を伝えられた。
「理由の説明もありました。罰としていいと思います」。アテネ五輪アジア最終予選から一夜明け。興奮さめやらぬなか届いた、非常の通達。だが、大久保は真摯に受け止め、罰に納得した。
前日18日まで行われたアテネ五輪アジア最終予選日本ラウンドではレバノン、UAE戦に先発出場して3得点。日本を3大会連続の本戦出場に導く、救世主となった。だが今回の落選は、その評価とはまったく別次元のもの。大久保は「次に選ばれるように頑張ります」。ハンガリー代表、チェコ代表と対戦する4月の欧州遠征からの復帰に意欲をみせた。
さっそく、午後はC大阪の練習に参加。軽いランニングで疲労回復に努めた。ムズロビッチ監督も「反省することは、彼の将来のためにも大切」。21日にはJ1浦和戦(アウエー)を控えており「精神的、肉体的にコンディションをみて、良ければ使っていきたい」と強行起用も示唆した。
大久保も「(コンディションは)問題ないです」。科せられたペナルティーをプレーで償い、もう一度ヒーローの座に戻ってみせる。
(岡田薫士)
★殊勲者・久保にも温情なし
FW久保(横浜M)もメンバーから外された。20日の横浜Mvs市原に向け、この日は戸塚グラウンドでミニゲームなど軽めのメニューを約1時間こなしたが、さすがに表情は冴えず。オマーン戦で決勝ゴールを決めた殊勲者は「難しい試合で点を取れて良かった」と代表エース候補としての手応えを口にしていたが、無念の落選となった。
★山田暢&都築の浦和勢はガックリ
メンバーから外されたDF山田暢とGK都築(ともに浦和)はガックリ。代表発表は午後2時。発表前の昼すぎに練習を終えた山田暢は「いろいろ事情があるんで。言える範囲? その範囲もありません」と語り、練習場を去った。都築も代表の件についてはノーコメントだった。関係者によると、2人は事前にメンバー落ちの連絡を受けていたという。
★新メンバーはヤル気
磐田MF西がジーコ・ジャパン初選出。日本代表入りは00年6月のボリビア戦以来2度目だが、前回は出番がなかっただけに、「行くだけでなく出るつもり」。ジーコ監督は「才能があり、見てみたい選手」とした。また、柏FW玉田は初の代表入り。ジーコ監督は「以前から興味があった。資質と能力が高い」と期待を示した。
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